チムニーの内壁はケイカルという不燃材で仕上げている。内寸460ミリで指定しているのだけど、この現場ではその寸法に合わせるために垂木で調整している。こうなるとケイカルと構造材の間に隙間があるので、コーチボルトをそのまま打ってしまうと、構造材にコーチボルトが効くとケイカルが割れてしまう。
その対策のため、ケイカルと構造材の隙間を木材で埋める。今回の現場はたまたま、焚きつけ用にと確保してある端材が置いてあったので、それを利用して処理することができてラッキーだった。
「木下地必須」と打ち合わせして図面や参考写真を渡しておいても、こういうことが起きることがあるのが建築現場なのだ。実際に現場に行って蓋を開けてみるまでは油断できないのだ。可能な限りその場でフォローするが、どうしても自分の手に負えない場合には、煙突工事を延期して修正してもらうこともある。
煙突工事は、きちんとした木下地にガッチリ固定するのがキモなので、その根本部分ができていないとはじまらないのだ。
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