通常は正方形のチムニーの真芯に、正方形の内壁を作成して、その中心部分に煙突を通す。シンプルで単純な設計で解りやすい。
しかし、今回の現場は、建物の構造の都合で、そのようなシンプルな形では作成できない状況だった。棟を避けて、梁や桁や垂木を避けると、長方形にオフセットさせないと煙突が通らないので、やむを得ずに変則的な形で作成することになった。
左側の枠が狭く、右側の枠が広い、内壁がオフセットした長方形の内壁の形状のチムニー
こんなマニアックなチムニーは初めてだ。現場合わせで、1ステップごとに慎重に確認しながら進めていかないと、とんでもないことになる。この内側の長方形の中を、外側の正方形の真芯に煙突が通るように配置する。
長方形の内壁の中をオフセットして煙突が通る
普段と違うので頭を使う必要があったが、無事に煙突がついた
角トップも問題なく装着できた
下げ振りで、二階床の煙突の貫通部分の位置を出す
実は、二階床も、チムニーと同様に単純に正方形で、開口できない状況だ。二階床を支える桁が絡んでいるので、普通に開けると桁のところにきてしまう。ここもチムニーと同じような考え方でオフセットした長方形で開口する必要がある。立体的なパズルのようで、難しい。この部分は既製品の600ミリ角の化粧板では処理できない。現場に合わせた長方形の化粧板を特注で製作することにした。
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コメント
断熱二重煙突面と隠ぺい部内面離隔は125mm以上ありましたか?
としおさま:
隠蔽部分については125ミリ確保してあります。
写真の部分は隠蔽部分ではありません。