今回の岡山の設置案件で一番心配だったことが、下の写真では判りにくいかもしれないけど、わずか2メートル×2メートルの開口の吹き抜け空間へ二連梯子を立てかけることだ。事前に施主さんに4メートル20センチの二連梯子を縮めた時と同じ長さの棒を、屋外から突っ込んでもらって、シミュレーションしてもらっておいた。屋外で屋根に梯子をかけるのとは次元の違う大変さなのだ。(内装に当てると傷つけてしまう)
二連梯子の搬入設置が物理的にNGならば足場を組む必要があるから、段取りが大きく変わってくる。
2メートル×2メートルの開口の吹き抜け空間
無事に二連梯子をかけて作業することができた
二連梯子の上での天井開口、煙突の固定、化粧板の取り付けは足場の上での作業とは比較にならないくらい難易度が高いことは想像がつくだろう。
今回は新築時に開口部分に漆喰を塗らないだけで天井の石膏ボードは開口していなかった。今後は、天井の石膏ボードを新築工事の時に開口しておてもらって、ビスで貫通部分に木枠を打ってから、それに固定しておいてもらえば良かったと思った。
壁面内の下地ではなく、間柱に打ちつけた板で煙突を固定した
また吹き抜けの中間地点での上側の煙突支持は、壁からの距離が離れているので通常の400ミリのサポート金具では物理的に届かないので500ミリの長さのものを製作した。単純に長くするだけでなく筋交いを入れて強度を増してある。このように現場に合わせて既製品ではなくオリジナルの部材を使うこともある。
初体験のHeta45Hの煙突背面出し
これにより、天板から煙突を出すよりも、天板が広く使える。このようなコーナー設置の場合には背面のデッドスペースに煙突が入るので、空間効率が良い。壁面に対して平行する場合と違って、薪ストーブの正面部分が室内側に飛び出さないのが有利だ。
きっちりレクチャーしてから、踊るオーロラの二次燃焼の炎の前で、岡山産のワイン風味の日本酒「木陰の魚」をいただいた
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コメント
伸縮ハシゴを買えば、だいぶラクになるのではないでしょうか。
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ゆで落花生さま:
当然、その商品も検討しました。しかし、伸ばした時の高さが3800では全然足りません。二階建ての吹き抜け空間での天井裏での作業なので6000程度は必要になります。
実は三連梯子をこの現場のためにゲットしたのですが、こちらは現状のクルマだと縮めた時が短すぎてルーフに積めませんでした。