この夏、長野県で設置したAGNI-CCの取り扱い説明に、そろそろ火入れのシーズンなので行ってきた。
「火入れ式」「慣らし」と称してチョロ焚きだけして、温度を上げないでサクっと短時間で済ませる取り扱い説明をする業者も多いけど、私の場合には、必ず最低でも2時間程度かけて、丁寧に焚き方のポイントを伝授している。
メーカーの作成した取り扱い説明書にも基本的なことは記載されているけれども、実際にやって見せないと、初心者のお客様が自信を持って使えるようにはならないと思う。
このように、かわはら薪ストーブ本舗では、単に設置工事をしたらそれで終わりということではなく、レクチャーも含めての設置工事だと考えている。
お客様に自信を持って快適に使ってもらえるように心がけている。
このことは、近場の現場でも、遠方の現場でも変わらない。
たとえ遠方でも・・・・というより、むしろ遠方の方こそ、すぐにサクっと簡単には行けないから、お客様が使用している時に疑問を持たないように、きっちりとレクチャーしている。
薪ストーブを焚くには、ポイントやノウハウというものが、いくつかある。
薪をたっぷり入れて、ガンガン焚いて、しっかりと温度を上げてやる。
この点をきちんと押さえておけば、快適に簡単に使えるのだけど、経験不足だとビビってそこまでできないケースが多い。
炉内にガッツリ薪を組んで、上から着火方式で点火
サイド扉を1-2センチ開いて、空気を送り込んでやることが焚きつけ時のポイント
順調に燃えていき、空気を絞って二次燃焼状態になったところ
この現場は、内装壁面と同じ仕上げのスッキリした炉壁を提案した。
また、爆ぜた火の粉がフローリングを焦がさないように、十分に広い炉台を設計した。慣れない工務店(設計士)に任せると、薪ストーブがギリギリ乗る狭い炉台になって使い勝手が非常に悪くなるので注意したい。
炉台のすぐ上の内装壁面で煙突を固定する「かわはら式耐震煙突固定法」を提案したのだけど、デザインにこだわる工務店との協議との上で、火打ちでの煙突固定を採用した。
このように、自分の標準のやり方をごり押しすることはなく、現場の状況や希望に応じて臨機応変に対応している。
グリドルの温度が400℃近くなるまでガンガン焚く
二階の居室にも、吹き抜けの暖気が入るような室内窓と、吹き抜け上部の暖気を降ろすためのシーリングファン
一階の薪ストーブが置いてあるリビングだけでなく、二階の各部屋も心地よく温めることができる設計だ。
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コメント
上から着火方式、上部の細めの薪は針葉樹でしょうか?
焚き付け時のブースト材としていいですよね。
NoNameさま:
はい。その通りです。針葉樹は広葉樹より燃えやすくて温度も上がりやすいので、焚きつけ時には特に重宝します。
適材適所で使うのが良いと思います。