自然な上昇気流を利用する薪ストーブの煙突は、基本は真っすぐ屋根から抜く。壁から抜く場合でも横引きは1メートル以下で、縦の長さは横の3倍程度というのが、煙突設計の基本であり、常識でもある。
しかし、その基本や常識を無視できるのが、電動ファンによる強制排気システムだ。この方法だと、極端な場合は全く縦がなくてもいけてしまう。
「薪ストーブを焚くのに電気を使うのってどうなのよ?」「そこまでする?」と思う人も多いかもしれないけど、煙突の配管経路の制約があって、薪ストーブを使いたくても使えない環境の人でも、薪ストーブのある生活を手に入れることができる魔法のシステムだ。
玄関に設置した薪ストーブから煙突が、玄関ホールからリビングを回って、Uターンして再び玄関ホールに戻ってくる
しかも階段をクリアするために上がって、下がっての配管経路
屋外に出ると、90°そして、さらに90°二回も別の方向へ曲がっての鬼のような横引き
さらに曲がった後の、最後の立ち上がりもわずか
これを実現しているのが強制排気ファン
電動ファンによる排気システムは、一長一短あるので、良い面、悪い面を見極めて、総合的に判断して取り組みたい。
【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村
コメント
なんでわざわざ遠回り?
オンドル的効果を狙っているのでしょうか?
玄関から離れた居間も暖房する効果を狙ったものです。
こんなに横、横、横の横引きは薪ストーブだけでは流石にスゴイ。ただし横引きが多すぎれば煙突掃除が大変でその機会ロスとする費用対効果をどう見るか次第でそこは暖房費用の倹約とツーペイで往って来いかも。(笑) しかし強制吸排気はニーズがほかのケースではありそうですな。 特に都市部の薪焼ピザ屋さんや、個人さんで最新のハイブリッド。つまり薪ストーブとペレットストーブ兼用の欧州ハイブリッドストーブ(もともとペレットストーブは電気による吸排気システム)には価格次第ではタテ引きする高価格の二重断熱煙突(工事費込みで平均40から50弱)よりうんと(数十万円)安ければ合理的? 従いまして二つほど確認したい点があります。①ワット数は? 平均ひと月幾ら位の電力代か? ②定価はお幾ら位のシステムで国産か?欧州性か?
うさぎさま:
おっしゃる通り、この現場の鬼のような横引きだと煙突掃除は一日コースです。
強制排気ファンは欧州製で10万円程度で実現します。縦に屋根の上まで煙突を立ち上げるより、多くの場合でコストダウンが可能だと思います。