以前、中空の煙突(ほぼシングル煙突)から、国産の二重断熱煙突へ交換した京都のお客様のところでの煙突掃除の結果から、面白い事実を紹介しよう。
煙突の交換前には煙突内は真っ黒な煤やタールが付着してこびりついていて、丼一杯程度の真っ黒の煤を大量に回収していたが、今回は激変していてびっくりするほどだった。
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薪ストーブ本体、薪、焚いている人が同じで、条件は煙突が違うだけで、これほど違うことが解る。
シーズン中の燃え方も、室内側に煙が漏れることもなくなり、炎の勢いも増して、気持ち良く燃えるようになったというコメントをもらえた。
どれだけ、薪ストーブにとって煙突が重要なのか、このことからも理解できると思う。
量については、全体としてカップ一杯程度で、煤色の赤茶色っぽい粉はスプーン一杯程度、大半はグレーの炉内から巻き上げた灰が付着しただけという、非常に良い状態だった。
室内側の煙突点検口の蓋を取りはずしたところ、クリーンバーンタイプのシンプルな構造の薪ストーブなので、舞い上がる灰の量は多めだけど、それによって燃焼の邪魔をするようなことはない。
煤のように煙突内を閉塞させることもないし、可燃物ではないから、何の問題もない。煙突内に付着した煤やタールは可燃物なので、煙道火災のリスクがあるけど、積もった灰は燃えないから心配ない。
これは余談だけど、他社物件だと、この部分に点検口を設定しないでエルボだけで施工する例を良く見かけるけど、メンテナンスの際に煙突をばらさないと煙突掃除できなくなるので大変だ。
煙突工事の際にはメンテナンス性まで配慮した部材の選定も重要だと思う。
ちなみに、国産の二重断熱煙突の新宮商行SCS匠の例でいえば90°のエルボの定価が47,000円、点検口(蓋)付きのT型が48,000円で、たった1,000円の違いしかない。
厳密に言えば、蓋の部分のロッキングバンド(2,700円)も必要になるので、トータルでは3,700円だけ高くなることになるけど、この部分でケチるメリットが感じられない。
見積りだけ見て内容を吟味しないと、長期的に見てメンテナンス性が悪くなることで失うものはかなり大きいと思う。
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