雑誌『薪ストーブライフ』39号(2020年7月号)の特集が良い!

この雑誌は、普段は薪ストーブオタクのマニアックな読者向けの、ある特定の機種の特集と、各メーカーの売りたい商品を抜粋したカタログの寄せ集めみたいな雰囲気で、初心者ユーザーや、これから薪ストーブを導入したいと漫然と考えている層には、かなり敷居が高い雰囲気がある。

同じ雑誌なので、今回もそういう雰囲気はゼロではないけど、「薪ストーブユーザーの本音」という特集記事が、いつもとは方向性が全然違って、とても良いと思った。全国の33のユーザーに、自分の薪ストーブライフを紹介するレポートを自由に書いてもらって、写真もユーザー自身が撮影したものを使って、そのまま記事にしたものだ。

薪ストーブライフ39号の表紙

これまでは、プロのライターがユーザー宅を訪問、取材して撮影もプロカメラマンが行っていたのだけど、新型コロナウィルスの感染拡大の社会情勢を受けて、それがやりにくいので、ユーザー自身に記事を作成させるという逆転の発想だ。

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普段の記事だと取材するマンパワー(リソース)の関係で1,2件しか掲載できないのが、今回は一気に33件も掲載されている。これだけ多くの事例を一気に見ることができる機会はあまりない。件数が多いというだけでなく、薪ストーブユーザー目線での、フィルターを通ってない、ありのままの生の声、使い方を知ることができて、これから薪ストーブを導入しようと考えている人には、とても参考になる良い特集だと思った。

特集ページの表紙

ユーザーでも簡単に判るチェックポイントとしては、「炉台の広さ」「口元付近まで二重断熱煙突を使っているか」の二点だ。それだけでも施工店の提案力や姿勢が推測できるので、こういう雑誌だけでなくSNSやブログやホームページなどに掲載されている「施工例」の写真も、そういう視点で見ると面白いと思う。

築90年の古民家にエイトノットの薪ストーブを設置された事例も

今回は、私が施工させてもらったお客様の記事もあって、薪ストーブライフを楽しんでいる様子が伝わってきた。

薪ストーブ導入にあたりお客様からは、

  • オーブン付き
  • 品質が良い
  • シンプルな見た目
  • スマートでかっこいい
  • 日本製
  • どんな薪でも燃やせる
  • 安全性

という要望があった。

このときはエイトノットの工房に赴き、造りや品質について上原社長に直接確認・質問させてもらった。
たとえば黒曜石を混ぜ込んだバーミキュライトの断熱性能独自の給排気ルートによる二次燃焼システム等、製作者に直接聞かないとわからないようなことだ。

「安全性」についても上原社長の約20年にわたる消防活動経験に基づいて設計されていること、性能試験や防火安全性能に妥協が無いことも確認できた。

こうしてお客様の要望にできる限り応えられるよう、お客様に納得いただけるような施工工事を心掛けている。

このお客様とは普段から、煙突掃除、メンテナンス、薪の配達、原木情報などで交流させてもらっているけど、こうして記事になると感慨深いものがある。

46ページの東京 會田邸

詳細情報のところに、施工店の名前に「かわはら薪ストーブ本舗」と記載があって、本文の中でも薪ストーブ導入の経緯について触れられている。

施工店のところに、かわはら薪ストーブ本舗の掲載もある

無事に工事を終えて、お客様が快適な薪ストーブライフを送っていることを、このような形で記録に残せたことを感謝したい。

ちなみに、前回この雑誌に私のお客様の記事が掲載されたのは5年前のことだった。

薪ストーブライフ最新号(No.25/Nov. 2015)に当店で施工したお客様が登場

これからも、私のことを選択していただいた、お客さまの役に立てるように、地道に進んでいきたい。

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