新型コロナウィルスと薪ストーブの関係

まだ新型コロナウィルスについては収束したとは言えずに、今後の社会情勢は不透明だ。新型コロナウィルスそのものの脅威に関しても、複数の議論があり、人それぞれで色々な考え方があって、どれが正しいかと言うことも難しい。

これまで感染拡大防止のために、一度、緊急事態宣言が出て外出自粛のムードが高まった。その結果、新規感染者数が減ってきたことを受けて、解除された。その後、またジワジワと新規感染者が増えている都道府県があって「第二波」という話題が出てきているのが最近の情勢だ。

客観的なデータを元に考えてみる。

まずは厚生労働省が発表している人口10万人当たりの新規感染者数の直近1週間(7月2日から8日)のデータだ。

1週間の10万人あたり感染者数(都道府県別)

ヤフーニュースのサイトなので、今後記事が消えてしまう可能性もあるので、スクリーンショットも載せておく。

都道府県別 新型コロナウィルス新規感染者数

これを見ると緊急事態宣言解除の目安の「直近1週間の新規感染者数が10万人当たり0.5人程度以下」を大きく超えている都道府県がごく一部であるのに対して、大きく下回っている都道府県が大多数であることは一目瞭然だ。分析すれば人口密度との相関関係が高く、首都圏に集中していることは誰しも認識できることだろう。だからこそ「県をまたぐ移動は自粛」という議論になるのだろうし、地方の自粛ポリスによる、他府県ナンバー狩りが発生するのだと思う。

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もう一つ別のデータが欲しくなった。それは上記の「新規感染者率」ではなく、これまでの「累計感染者率」だ。軽くググってみてもまとめらているサイトが見つけられなかったので、自分で作るしかない。

総務省の都道府県別の人口統計(平成29年)

都道府県別の感染者数(7月9日までの累計・NHKまとめ)

これらの二つのサイトの数字をエクセルに入力して、都道府県別の累計の感染率を出してみた。左側の人口の数字の単位は「千」(×1000)で、真ん中の数字の単位はそのまま(×1)で、一番右側の数字の単位は「%」だ。

都道府県別の7月9日までの累計感染率(%)

この数字をどう評価するかも人それぞれだろう。ざっくり解りやすく言うと、日本全国の平均では人口の0.016%(1万人あたり約2名)が感染したということだ。話題となっている東京で0.053%(1万あたり約5人)が感染したということだ。各都道府県によって、凸凹があるけど、お住まいの地域はどのような数字だか確認してみると面白いと思う。東京だけが突出しているけど、あとは「どんぐりの背比べ」という感じで大差ないように見えるが、いかがだろうか?

6月30日時点での日本での新型コロナウィルスでの死者数の累計は972人(※)なので、感染した患者の約5%が亡くなっているということだ。高齢者、基礎疾患のある人が重篤化しやすいということだけど、そのくらいの数字であれば納得できる。

【解説】 なぜ日本では新型コロナウイルスの死者が不思議なほど少ないのか

新型コロナウィルスへの対策については以下のサイトが解りやすく合理的だと思う。医療崩壊をおこさないようにすることがポイントだということが解る。
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

個人でできることは、帰宅時に手洗い、うがいを行う、外出時はマスクを着用する、ソーシャルディスタンスを保つ、密接、密集、密閉の3密を避けるという基本を、引き続き守れば、それほど神経質になったり怖がる必要はないように思う。

今回の記事では、そういう社会情勢を踏まえて、新型コロナウィルスと薪ストーブの関係について考えてみたい。
来店や訪問について

かわはら薪ストーブ本舗のような弱小薪ストーブ店は、同業他社の大手薪ストーブ店や、他業種のスーパーやコンビニとは違って、買い物客がレジに並ぶような3密空間ではないので、来店しても感染リスクは著しく低い。イベントでもない限りは複数のお客様が店内で鉢合わせになることは稀で、多くの場合、一組の家族だけだ。仮に数組が重なったところで、それなりのソーシャルディスタンスは余裕で保てる。

そもそも、薪ストーブ店のスタッフも、感染源になるリスクは低い。何故なら3密の電車通勤をする必要はなく、移動はクルマだからだ。煙突工事も屋外が基本だし、3密とは程遠い労働環境だ。

次に、お客様の来店とは逆の、煙突掃除やメンテナンス、あるいは打ち合わせなどでのスタッフの訪問についても考えてみる。

「感染リスクが怖いから誰一人他人を家に入れたくない」というポリシーを持っている場合には、それを貫けば良いと思う。打ち合わせに関しては、電話、メール、LINE、ZOOMなどのリモート(オンライン)でできることをしていけば良いだろう。しかし煙突掃除やメンテナンスに関しては現場に行かないとできないので、自己判断で「訪問されても良い」と思える時がくるまで保留にするしかないだろう。タールや煤を放置して薪ストーブシーズンを迎えると、感染リスクより煙道火災リスクの方が怖いような気がするが・・・。

「マスク&フェースシールド着用して訪問して欲しい」「防護服を着てきて欲しい」「入室直前にアルコール消毒」という場合には、その旨を事前に伝えていただければ良い。お客様の要望に合わせた対応をする。最近では「マスク着用してないお客様の来店はお断り」みたいな掲示をしている店舗を見かけるが、それの逆バージョンで、こちらに指定して欲しい。

上とは違う方向で「煙突掃除やメンテナンスで、家に呼ぶことが、この時期だから悪い」と遠慮されているお客様もいるかもしれない。濃厚接触するわけではないので、それは気にしないでOKだ。そもそも予定を組んでいたとしても、訪問時に家族の誰か、あるいはスタッフかのいずれかが体調悪くなったらキャンセルするだろう。関係者全員が体調に問題ない前提での話だし、万一、無症状無自覚の状態で仮に誰かが感染していたとしても、煙突掃除やメンテナンスの現場は3密空間ではないし、会食、カラオケ等の長時間対面する行為ではないので、あまり感染リスクが高いとは思えない。

テレビのワイドショーはもちろんのこと、報道番組、ニュースでも視聴率を稼ぐのが主目的なので、恐怖心を煽りインパクトを与える方向の番組構成になっていることが多い。そういうのに影響されやすい人が自粛ポリスになったり、自粛ポリスを恐れて外出を控えたり、感染したくないと自宅に閉じこもったりするだろう。しかし冷静に考えれば、薪ストーブ店に行くことや、煙突掃除、メンテナンス、打ち合わせ等を、必要以上に恐れることが非合理的であることは分かるだろう。

薪ストーブに対する社会環境に関して

この先、夏休み期間、シルバーウィークなどの行楽シーズンに突入する。飛行機や新幹線などの公共交通機関で、大っぴらに旅行に行くのは難しい状況だけど、全く出かけないのもストレスがたまるだろう。別荘に行って巣ごもりすれば感染リスクや自粛ポリスの心配もなくリゾートライフを楽しめる。別荘を持ってない人の場合でも、貸別荘やコテージもある。キャンプに行けば3密とは程遠いアウトドア環境だから、同様に、普通の旅行より大幅に低い感染リスクで過ごせる。

レジャーだけでなく仕事に視点を移してみる。首都圏の通勤電車のラッシュアワーは3密そのものだ。いくら職場や自宅で感染症防止の対策を取っていても、感染リスクは高いままだ。「テレワーク」や「リモート」で通勤しないで仕事が進むのは、根拠も統計も確認しない肌感覚だけど、いいところで職業全体の2割程度だろう。工場、小売業などをはじめとして、現場に行かないと全く仕事にならない業種の方が圧倒的に多い。それでも、全体の中の一定数は「テレワーク」「リモート」可能ということでもある。その際に、現状の自宅の生活環境だと、家族が画面に写り込んだり、業務の会話が家族に聞こえたり、逆に家族の会話をマイクで拾ってしまったりと、集中できない面も多くあると思う。それならば、いっそのこと、別荘を出張や単身赴任先と割り切って、別荘に滞在する時間を持てば良いと考える人も出てくると思う。そうなると、薪ストーブを導入したくなる人も一定数は出てくると思う。

別荘やコテージに行った際に、薪ストーブがあると楽しみが倍増する。「薪ストーブが設置されていない既存の別荘やコテージに薪ストーブを設置したい」「新築で別荘を建てる際に薪ストーブを設置したい」というニーズが、「新しい生活様式」が求められる【withコロナ】の時代には、今後増えてくることが予想できる。

【afterコロナ】という展望もあるけど、感染症についてはコロナの後にも、次々と別のウィルスが発生するから、この潮流は変わらないだろう。

以上は別荘やコテージなどの非日常の物件に対する薪ストーブのニーズについて書いてきたけれども、それだけでなく、日常空間の自宅への薪ストーブ設置も新型コロナウィルス対策として極めて有効だ。「出かけることなく、自宅で焚き火ができる」ということで、自宅がレジャーランドになって、外出しないで楽しめるという効果も大きい。

他にも「薪ストーブ料理」で時間をかけた調理で美味しく栄養を摂れたり、「炎を見ることでの癒し効果」でリラックスしてストレス解消など、自宅に薪ストーブがあることは、単なる暖房器具としてだけではない、免疫力を向上させる効果がある。以下の記事は今年の3月1日に書いたもので、今から4か月前の情勢を元にしているけど、大きく外していないと思う。

薪ストーブで新型コロナウィルス(COVID-19)対策

薪ストーブと備蓄している薪があれば、災害時にライフラインが止まっても薪を焚いて、暖房、照明、調理に使えるので、3密が必須の避難所に行かなくても済む可能性が高くなることも、否定できない事実だと思う。

以上に挙げてきた理由から、薪ストーブに対するニーズは、今後増えていくのではないかと予想している。

自宅はもちろんのこと、別荘やコテージに薪ストーブの設置を検討しているという場合には、相談に乗るので、気軽に問い合わせて欲しい。その環境に最適な方法を個別にコンサルティングしていく。

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