これまでサウナと言えば大きな公衆浴場などの施設に併設されている数十人が入れるような巨大な部屋のサウナで熱源も多分、電気やガスなどのよくあるものしか体験したことがなかった。そういうサウナには何度か入ったことがあるけれども、それほどハマるということもなかった。
今回、ファイヤーサイドから発売されたテントサウナ(モバイルサウナ)MB10Aを体験する機会に恵まれた。これは熱源が薪で、水蒸気も薪ストーブの上に置いたサウナストーンにひしゃくで水をかけて自分で自由自在に好みの環境を作り出せる優れものだ。公共施設のサウナは温度や湿度は自分の好みに調整できないけど、テントサウナはユーザーが環境を自由に決められる。
慣れれている人が頑張れば、何とか一人でも組み立てはできると思うけど、二人で作業した方が圧倒的に早く楽にできる。
ファイヤーサイドの商品なので、煙突周りの防火対策や、火の粉の対策はきちんとされていて安心感がある。
薪ストーブユーザーなら簡単に火をつけることができると思う。室内用の本格的な薪ストーブよりも扱いは簡単。
サウナのパワーが公共施設のものとは段違いだ。テントと薪をナメていたが、公共施設のサウナの何倍もパワフルだ。これまで私が体験したことのあるサウナは「1秒でも入っていられない」「耳や鼻が火傷するかも」くらいの感覚になることはなかったけど、焚き方や水蒸気の量によって、余裕でその状態を作れる。「サウナハット」と言って頭や耳を保護するためのサウナ専用の帽子が売られているが、そういうのを使わないと厳しいレベルの環境も自由自在に作り出せる。
考えてみれば薪パワーと、テントで限られた空間容積なので、公共施設のような大空間でない分自由自在という面もあるのだろう。
初心者だと「ヤバい」と逃げ出しそうになってしまうくらいの環境だけど、我慢していると少しづつ慣れていって、やがて「サウナで整う」という状態になってくる。サウナから出て冷たい川や雪の中にダイブするみたいな写真がサウナテントの広告写真などで見かけるけど、そうなるのが解る感じだ。
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