里山の森林再生+薪集め=?

薪ストーブを利用しているユーザーにとっては毎年必ず手に入れたいのが燃料としての薪だ。

これまで数年の間、私は薪集めツアーを開催して、仲間と情報共有して、薪を無料でゲットしてきた。不思議と何らかの情報が入ったり、現場が目についたら現場監督と交渉した。こうして毎年必ず、道路、住宅、工場の建設や用地転用のために伐採される原木を得ることができた。一人でさばき切れないは、多くの人数で力を合わせて効率的に集めてきた。それは狩猟的で「薪狩り」というようなものだ。

しかし、こういう「棚からボタ餅」的な動きが毎年必ずできるとは限らない。これまでの薪の原木は開発のために焼却、埋め立て処分されてしまう分を回収してきたため「循環型、永続的、継続的」という観点からは疑問が残る。ある程度の体力があって身体が動くうちは瞬発力、速攻性の必要なこういう現場での回収作業も可能だが、今後もずっとそういう動きができるとは限らない。こういう現場は「期限」というものが存在するので、その後は貴重な原木は撤去されて更地になってしまうのだ。

一方、これまでの動きとは対照的な「農耕的」な「薪作り」という動きもある。当然、薪を無料でゲットできるというのは必須条件だが、地元の荒れ果てた里山の森林再生を行いつつ、同時に薪を作るというものだ。山は人が入って、下草を刈って、適切な間引き、間伐、老木の伐採をしてやると、明るくなり、若い木が育って循環していく。地主さんの了解を得てのこの動きであれば、現場を探し続ける必要もなく、安定的、継続的に薪を得ることができるわけだ。我々は薪を同じ場所で継続的にゲットできるし、地主さんは山が良い環境になり喜ぶし、地域の人も明るく綺麗な景色を得られて、みんなにメリットがある。

そしてこの里山の森林再生+薪集めのアイデアから、いくつか派生して考えられるプランがある。これまでの薪集めツアーは日帰りで、各自玉切りした原木を積んですぐに帰るというものだが、終了後にBBQや焚き火(キャンプファイヤー)をして、無料で宿泊できるようにすると、集まった薪ストーブユーザー同士でより密度の高い情報交換や交流ができるようになる。お風呂は当然、薪風呂で、宿泊小屋にも薪ストーブを設置しておく。週末に宿泊できれば、お金をかけて観光地へ行かなくても、この里山で楽しい時間を過ごすことができる。そしてその帰りに、原木の玉ではなく薪を車に積んで帰ることができる、一石二鳥の動きができるのだ。

ある程度薪が確保できたら、必要以上にあっても仕方ない杉やヒノキの針葉樹を有効活用して、ツリーハウスや遊具を作るのも面白い。明るく開けた里山のツリーハウスで食べるお弁当の味を想像してみて欲しい。

また住宅地での薪ストーブユーザーは、自宅の敷地内に十分な薪の保管場所が確保できないという問題を抱えているケースが多い。この場合は自宅の狭い庭や、日当たりや風通しの悪い悪い場所で無理に1シーズン分を保有することなく、この里山のストックヤードに置いておいて、必要に応じていつでも取りに来られるような仕組みにしておいて「薪ステーション」としての機能を持たせることも可能だ。

それから高齢の薪ストーブユーザーで、今は何とか動けるけど、老後は薪集めの動きがキツイという場合には、年金のように自宅や別荘の薪棚への定期的な配達サービスなども考えられる。

もちろん仕事で忙しいから自分は薪集めで動けないけど「とにかく薪だけを購入したい」という人への対応も考えている。

スポンサーとして出資していただいて、その分を他では得られない良質な自然乾燥薪で配当を得るというプランも考えられる。

たまたま千葉県内某所で、写真のような道路に隣接している里山をこのようなアイデアで使っても良いという話をいただいた。一人では実現不可能だが、多くの薪ストーブユーザーで力を合わせれば、面白い展開となるような気がしている。これまでの日帰りの薪集めツアーからのバージョンアップした仕組みを作っていこうと思う。

この趣旨に賛同して、話を聞いてみたいという方は、とりあえずこの記事にコメントをお願いしたい。人数を把握した上で、2月中に説明会を実施して、早速来シーズン用の薪作りにとりかかりたいと考えている。






かわはら薪ストーブは全国

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