煙突をエルボで折れ曲がり施工する際の注意点

煙突は折れ曲がれなしで真っすぐ伸ばすのが理想だ。それができる状況であれば極力、真っすぐにした方が良い。煙の抜けも良いし、燃え方も良いし、煙突掃除の時も楽だ。

しかし、どうしても折れ曲がりを設定せざるを得ない現場もある。その際、安易に工事すると大きな事故につながるので要注意だ。

エルボのコネクター部分は自由に回転させる構造になっているため、直筒とは違って爪がなく、接続しても爪がかみ合っているわけではない。ただ刺さっているだけでロッキングバンドだけで保持されている。意外とこのロッキングバンドの保持力は当てにならず、折れ曲がり部分の煙突の重み程度でも外れてしまうことがある。折れ曲がっている部分に二本目の煙突を取り付けようとして衝撃を加えたら、たいていの場合外れてしまう位で、要注意だ。

エルボの煙突をビスで固定してしまうのも考え物で、ビスで固定するとコネクター部分回転させての調整が不可能になるし、雨水が断熱材に浸入する経路を作ってしまうことになる。室内側ならともかく、屋外では煙突に穴を開けたくないので悩みどころだ。

工事の際に、エルボの折れ曲がり部分を建物の躯体、足場などに固定して保持しないと、コネクター部分のロッキングバンドが外れて、煙突が落下するリスクが非常に高い。重量のある二重断熱煙突が高所から落下すると、大きな事故に直結する。建物を壊したり、下に何かあればそれも破壊する。万一地上にいる人の頭に当たったら死亡事故だろう。

煙突の重みで傾きが狂わないように紐で支えている。エルボで折れ曲がっている部分は落下防止のために固定前は保持するのが重要

今回の現場は二人体制で、この紐での斜め部分の傾きの保持だけでなく、煙突接続の作業時には、落下防止のために補助員に煙突を手で支えてもらっていながら、上部の煙突を接続して建物の躯体部分に固定するという方法を取った。

もし一人での作業だったら、この程度の紐の保持ではなく、斜めになっている煙突部分に二つ割りの支持バンドを取り付けてその支持バンドに紐を通して、物理的に落下しないような保持体制を取る位の慎重さが必要だ。

また可能であれば、この斜めの部分も何等かの形で建物の躯体に固定金具で取り付けてしまう方がベターだけど、それができる現場も限られている。

エルボで煙突を振って、その後の折れ曲がりの反対側の取り付け位置を、後から調整して決めたい場合には固定できない。(折れ曲がりの反対部分の位置がどこに来ても問題ない場合だけ、斜め部分で固定できる)また、今回の現場の場合は、木下地がない場所だったので、そもそも斜め部分で固定できない。

このように、エルボで煙突をオフセットさせて折り曲げる施工の場合は、問題点、注意点や考えなくてはならないことが多く、意外と難しい。極力煙突は真っすぐになるように設計したいところだ。

それでも現場の状況で、どうしてもエルボでオフセットさせる必要も出てくるので、そのような施工の場合は細心の注意を払って、慎重に行おう。

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コメント

  1. うさぎ より:

    慎重は全てに勝りますな!

    煙突部材落ちれば高さ次第でアタマなどを打てば責任問題になる大怪我は間違いないからね。