ロケットストーブの特徴として極めて少ない燃料で効率的に燃やすことができるというものがある。私も自作してテストしたことがあるので体感しているが、一般的な薪ストーブの何分の一かの薪の量で済んでしまう。
今回、新潟のラック株式会社というところで国内生産されている、まだホームページには掲載されていないコロニーストーブという名前のユニークなロケットストーブを使ってみる機会があったので、紹介しよう。
薪の投入口の一辺のサイズがつけられた品番で以下の5サイズで展開されている。品番の後ろは重量と税込み定価だ。
CS-100 12kg 99,000円
CS-125 16kg 159,500円
CS-150 35kg 286,000円
CS-200 60kg 495,000円
1-2万円の薄いペラペラの鉄板で作られている価格帯の商品の品質とは一線を画す本格的な物で、耐久性やシステム構築しての汎用性に優れている。
燃料はきちんとした薪は不要で、手でポキポキ折れる程度の適当な細い建築端材の棒状の物が数本あれば、簡単な調理位だったら十分という感じだ。極めて少ない燃料で済むというのが特徴の典型的なロケットストーブだ。
戦闘機のジェットエンジンがアフターバーナーを焚いている時のような横向きの炎がガラス窓から見えて面白い。今回の撮影は昼間だったので、写真の炎が目立たないけど、夜だったらさらに幻想的に見えるだろう。
早速点火してみるが、構造も工夫されていて煙突下部の側面と、燃焼室の側面が引き出せるようになっていて、そこに着火剤を入れて燃やせば、極めてスムーズに立ち上がる。
またロケットストーブらしい立ち上がりの早さで、点火後5分後位には調理に使えそうな勢いの天板の熱だ。鍋をおけば様々な調理に活用できるし、お湯を沸かす程度は楽勝だろう。お手軽なガスコンロを使うよりも手間はかかって面倒かもしれないけど、そういう不自由も楽しめる人には良いと思う。
これまであった「玩具のような手軽な価格帯」だと品質に満足できず、かと言って「輸入薪ストーブのような高額な価格帯」だとオーバースペックと考えていた人には、ちょうどその中間の価格帯で、使い勝手も良く面白い商品だと思う。
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