私が設計にも関わって、アドバイスさせてもらった現場は、基本的にユーザーが自分でも簡単に煙突掃除できるようにしている。そのため、ユーザーが自分で煙突掃除やメンテナンスを行って、毎年の焚き方も把握して薪ストーブの理解を深めて、愛用しているケースが多い。
しかしながら、「自分ではできない」「やりたくない」というユーザーも一定数はいるので、そういうお客様からの依頼を受けた場合は喜んで対応している。今年も薪ストーブのシーズンオフとなって、依頼を受けた煙突掃除やメンテナンスを、一件づつ着々とこなしている。
煙突掃除やメンテナンスをシーズン後にやるのではなく、シーズン直前にやる人もいるけど、それはお勧めしない。梅雨や高温多湿な夏の時期に煤や灰を放置すると腐食、錆の原因となるからだ。同じ作業をするのであれば、炉内を綺麗な状態にして防錆用の油を塗布しておけば、保護の効果が高い。また、シーズン直前は依頼が集中したり、設置工事とバッティングしたりして、依頼を受けても直ぐには動けないことが多い。
地元での煙突掃除やメンテが概ね終わった段階で、次は日本全国各地で設置工事した現場の煙突掃除やメンテナンスだ。こちらは「東北地方」「関西地方」などエリアを分けて、同じエリアをまとめて同時に動くことにしている。その都度バラバラに行くのは不合理なので、前もってスケジュール調整している。
今日の記事では、薪ストーブメンテナンスのことだけでなく、地方へ向けての長距離ドライブの時にいつも思うことを書いてみる。
高速道路を走る時は、流れに乗って走ることを心掛けている。ある程度空いている時には、自分のペースで走るけど、交通量が多くなってくると、流れを乱すような速度で走るとリスクが高くなるし、走りにくい。本当に空いている時にはクルーズコントロールを使って正確に時速80キロで巡行し続ける。この場合は燃費も良く17km/L程度だ。
車に速度操作を任せて一定の速度で走っていると見えてくることがある。それは、一定の速度で走れない車が多いことだ。道路には感覚ではすぐに判らない位の微妙な勾配がついていることがあり、漫然と運転していると、上り勾配のところでは速度が落ちて、下り勾配のところでは速度が上がってしまう。こちらが一定速度で走っているので、周囲の速度変化が良く判る。
ちなみに渋滞発生の典型が、勾配による速度変化が原因なのだけど、それを体感できる。下り勾配の先に上り勾配が続くような地形だと、先の上り勾配のところで速度が落ちた車が多いところに、後続の下り勾配で加速した車が追い付いてブレーキを踏んで速度が落ちて渋滞というパターンだ。
勾配のない平坦なところでも、一定速度で走れないドライバーも意外と多い。速度を決めずに、周りの車に無意識に追従してるのだ。そのため、高速道路では100台程度の団子状態の車の群れ、車列、塊が、いくつも散在しているようなパターンとなっている。時速80キロ、または時速120キロ程度の一定速度で走っていると、そういう群れの存在が判る。
時速80キロで走行していると一つの群れに追い抜かれた後に、しばらく単独走行となり、また次の群れが追い抜いていくという繰り返しだし、時速120キロで走行していると、群れに追いついて群れから抜け出すと、しばらく単独走行が続き、また次の群れに追いつく。
群れ、車列の塊同士の間隔は数キロ開いていて、その間は、ほぼ車が走ってない空間が存在する。まるで宇宙の銀河と別の銀河のようだ。銀河の中には数多くの星があるけど、銀河と銀河の間は、ほぼ何もない空間となっている。ダークマターに引き寄せられた物質が銀河を構成しているかのごとく、漫然運転の無意識に引き寄せられて追従する車列が構成されている。いずれにしても、その密度の極めて低い空間を走行するのが、他の車との事故のリスクが低く、ストレスもたまらない。
無理に時速80キロの燃費走行を狙わずに、群れと群れの空間を、群れとほぼ同じ速度で、速度設定するのが良いかもしれない。
ちなみに、時速80キロの一定ペースで比較的空いている時に左側の走行車線を走っていると、3つのストレスがある。
1.追い越した後に、前の空間が開いているのに距離を開けずに割り込まれてきてクルーズコントロールが危険と判断してこちらの車速が落ちる。十分に前の空間が開いているので、もう少し安全な距離で前に入ってきてくれればクルーズコントロールがキャンセルされないで済む
2.合流車線からの進入車両で、走行車線が優先なのに無理やり割り込んでくる車がある。加速して先行するか、減速して後ろに入ってから抜いていけばよいのに、幅寄せするように横から入ってくる車が多い。第二走行車線に車線変更して回避できる程度の交通状況であれば回避するけど、後方から時速100キロ程度の車列が接近している時には車線変更はしない方が無難なので、こういうストレスにさらされる。
3.時速80キロペースで走っていると、時速70キロ程度で走っている車に追いつく。これを抜くために、後方からの接近車両がない時に車線変更して追い越そうとすると、これまで、ずっとゆっくり走っていたのに、急に時速90キロ位まで加速して追い抜かれまいと頑張ってくる車が多い。そうすると、クルーズコントロールで時速80キロを維持している私の車では抜けないので、また走行車線に戻る。そうすると、また前の車が時速70キロ位に落ちてきて、追いついてしまう。この繰り返しとなる。この場合はいったんクルーズコントロールをキャンセルして時速120キロ位まで一気に加速して、70-90km/hの不安定な速度の車追い抜いて、距離を確保してから時速80キロに戻せば良いのだけど、そうすると燃費が極端に悪くなるし、スピード違反で捕まるリスクもある。
このようなストレスを抱えつつ、なるべく時速80キロペースを維持して走行している。たまに時速130キロ以上と思われる猛スピードで追い抜いていく車がある。そういう車が特徴があるので、良く憶えているが、例えば東京から京都まで走ると、同じ車に数回同じように抜かれる。猛スピードで走っていくので、疲れてしまってSAやPAで休んでいたり、給油でストップしているのだろう。その間に時速80キロで走っている私の車が先行して、また追い抜いてくというパターンの繰り返しだ。
やがて大都市圏に差し掛かると、交通量が多くなってきて時速80キロの一定ペースで走るのが困難となってくる。時速70-80キロ位で走行車線で埋まってくる。こうなると、追い越し車線を時速110-120キロ位のペースで走行する方が楽になってくる。時速120キロ程度で走行すると、時速80キロの時の燃費が17km/Lだったのに、10km/L程度と極端に悪くなる。それでも目的地まで近づいているので、高速道路から降りてから給油できるという目途が立っているので、気にしないで走り続ける。そうすると、空いている区間で時速130キロ以上で何度か追い越された車が走行車線を走っていて、結局それを私が追い越していくということも珍しくない。
そんな感じで、今回の関西ツアーの拠点に設定した京都(二条)の宿に無事に到着だ。
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