最近の薪ストーブは炉内を高温に保つための断熱性の高い素材でバーミキュライトという素材を多用している。
これは園芸用の土壌改良剤として売られている粒状の鉱物を圧力で固めた製品だ。
非常に脆くて落とせば簡単に割れるし、落とさなくても1-2年でヒビ(クラック)が発生して、どんどん痩せてきて、最終的には割れてしまう。1シーズンの使用期間でもヒビが入ってくることも珍しくない。多少のヒビ(クラック)は気にしないで使った方が良い。側面や背面の場合は、その場所に自立していれば、使うという割り切った方が良い。

割れたバーミキュライトのバッフル板が欠損していた
しかしながら、バッフルプレートの場合は割れてしまうと、その場所に乗っていられなくなるので、交換が必要になる。最悪の場合は数年の使用期間でも起きうる。
バーミキュライトを長持ちさせるためには「乾燥した薪を使う」ことが重要だ。乾燥不足の薪を使うと薪から蒸発した水分急激に劣化させて脆くなる。また、「薪の投入時に薪を当てない」などの対策が有効だ。

開梱して現れたバッフル板の上面は平ら

新品のバッフルプレートの下面は凹凸になっている

所定の位置の乗せて取り付け完了
バーミキュライトのバッフルプレートはメーカーや機種にもよるが、交換すると2万円程度かかるのが普通だ。
いずれにしても、バーミキュライトは消耗部品として定期的に交換すると割り切るしかない。これが嫌な場合は、炉内パーツとしてバーミキュライトを使わない薪ストーブを選ぶしかないが、最近の薪ストーブでバーミキュライトを使ってない物の選択肢は非常に限られてくる。

無事に使えるようになった
底面、背面、側面のバーミキュライトについては多少のヒビやクラックは問題なけれども、バッフル板が破損したまま薪ストーブを使うと、極端に燃費が悪くなり、制御が効かず煙突は薪ストーブ本体にダメージを与えるので、必ず交換する必要がある。薪ストーブシーズンがはじまる前に点検して、クラックや変形がないか確認しておこう。シーズンがはじまってから不具合が見つかっても取り寄せに時間がかかり、すぐに使えないということになる。
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