暴走/バックドラフト・バックパフ

薪ストーブの炉内の温度が上がってきた段階で、細めの薪を大量投入すると色々な問題が起きてくる。薪の表面積が大きくなるので、どんどん燃焼が加速していく。温度が高くなり制御がきかなくなるくらいのすごい燃え方になる。いわゆる暴走状態だ。私は初年度に湿った薪を強引に燃やそうとしてこの状態を作ってしまい、アルミのフレキ管で作った煙突を溶かした経験がある。薪ストーブからの排気温度がアルミの融点の660度以上に達していたわけだ。
http://kawahara.cocolog-nifty.com/diary/2006/12/post_5157.html

そこで逆に空気を絞り過ぎると、今度は燃えきらない、酸素と結びつきたくてたまらない大量の高温のガスが炉内に充満して、何らかの要因でそこに空気が入ったり空気と触れた時に「爆発」を起こす。小爆発で空気取り入れ口や煙突の継ぎ目から煙が噴出してきた程度の経験は私もある。しかし薪ストーブの鋳物を破壊して割れ目から噴出した爆風で薪ストーブ本体がロケット状態になり飛び上がってしまうような大爆発を、私のブログにコメントつけていただいているうばめ屋さんが経験したそうだ。
http://ubameya.blog118.fc2.com/blog-entry-63.html

この現象をバックドラフトとかバックパフとか呼ぶが、高温になっている時に必要以上に空気を絞ると場合によっては薪ストーブの炉内で容易に発生しうる状況なので気をつけたい。

かわはら薪ストーブは全国

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