106ミリの煙突の詰まり具合

内径106ミリと150ミリの二種類の太さの市販の煙突を組み合わせて、その隙間をロックウールやグラスウールの断熱材で充填した自作の二重断熱煙突を使っている。

前回、煙突掃除してから2週間程度経過したところでの外側のエルボ部分を取り外して、直立部分の一番下の部分を点検、撮影してみた。稼動中の煙突の断面を見る機会はなかなかないと思う。写真の右下部分の断熱材が薄くて熱が逃げやすい部分に、より煤の付着が多いことが観察できる。

このことからも二重煙突ではなく、シングルの普通の煙突をそのまま使っている場合には、さらに煤の付着が多いことが予測できる。横引きが長いシングル煙突を使っていた人に「どのくらいの頻度で煙突掃除しているのですか?」と訊いたことがあるが「3日に一度」という返事で、それにも納得してしまった。偶然見つけたこの人のケースは1ヶ月程度の使用でここまで溜まるのかと推測した。煤の色もチェックポイントの一つで黒や良好な燃焼だと思われるが、茶色だと薪の乾燥が不十分で木酢液が出ていると思われる。

私の環境では、排気が通る部分の内径が106ミリと小さいこと、壁出しでL字部分があることなどが要因で煤の付着が進んでいき詰まりが進行していく傾向がある。室内側はほとんど問題ないが、断熱性能の低い取り外し可能のエルボ部分に付着する煤と、その上部に付着した煤が落下してエルボ部分に堆積してこの部分がボトルネックになっていく。そのため今後も定期的に1ヶ月程度の点検、掃除をした方がいいような気がしている。

煙突掃除の頻度や手間を考えたら、ストレートに屋根から出す大口径の二重断熱煙突がベストだ。これだと1シーズン通して一度も掃除をしなくても大丈夫なケースも多いらしい。

それでも何年も煙突掃除をしないと、煙突内に溜まった煤に引火して煙突火災(煙道火災)になり、これまた制御のきかない燃焼状態になってしまい、運が悪ければ煙突トップから激しく噴出した火の粉が自宅の軒先を襲って家まで燃えてしまうということになるので気をつけたい。

快適な薪ストーブライフを送るには「毎年の煙突掃除」が必要です。 掃除をしないと煙道火災のリスクがあります 使用…
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