「シュー薪」「シュー・マッキ」「シューマッハ」

薪は2年乾燥させたものが理想的と言われる。最低でも夏をはさんで半年間の乾燥期間は必要になる。

写真は1年近く、薪割りしてから雨の全く当たらない薪棚で保管しておいた山桜の大割りのものだが、日当たりや風通しがイマイチの場所に積んであったやつは、薪ストーブに入れると微妙にシューという音を立てて木口から水蒸気を上げたり、水滴が染み出してくる。ストロボを発光させて撮影した方の写真だと微妙に水滴が染み出しているのが確認できると思う。ストロボなしの写真の方では、既にこの薪の周辺部は炎を上げて燃えているのも確認できる。このくらいの状態であれば、薪ストーブの炉内の温度を奪って煤が出るまでの悪影響は及ぼさない。

しかし生木に近い状態のものや湿っているものを投入すると激しく「シューーーーーー!」という音を立てて水蒸気を噴出してなかなか炎を上げては燃えずに、煙や臭いだけ出してしまいとんでもないことになる。薪ストーブをやる前は、木なら何でも燃えるだろうと安易に考えていたが、水で濡れたスポンジを投入しているかのごとく、温度は冷がる、煙は出る、臭い、燃えないと最悪の循環に入ってしまう。火を燃やす時に水をかける人はいないと思うが、乾燥してない薪を投入するという行為は、まさにそれと同じだ。このときに薪ストーブのガラスは煤けてヤニやタールで真っ黒になる。煙突から出ている煙も真っ白で向こう側が見えない濃霧のようなもので、かなり臭いし、煙突からはタールや木搾液が染み出して垂れてくる。

薪ストーブを始めたばかりだと、どのくらい薪を用意したらいいのかの経験がないので、薪が足りなくなって、乾燥していない薪を燃やすハメになりがちだが、湿った薪だと、なかなか燃えなくてイラつくし、強引に燃やしてもなかなか暖かくならないし良いことは何もない。今、自分で集めているものは来シーズンのためと割り切って、ある程度乾燥してて即戦力で使える薪を購入することをお勧めする。

かわはら薪ストーブは全国

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