うばめ屋さま:
天板は炎が直接当たりますからすぐに温度が高くなります。焚き付け後、勢い良く炎を上げて細めの薪をガンガン燃やしていると天板部分が350℃になっても、他の部分はまだ200℃にも満たないケースもよくあります。スタートしてから20分とか30分くらいではそういう状態だと思います。そこでビビって燃焼を弱めてしまうとガラスも曇るし、暖かくなりません。
そもそも一般的なバイメタルの温度計はかなり精度が低いです。誤差が80℃とか100℃近くあるケースも珍しいことではありません。できたら放射温度計を入手して正確な温度管理をされると良いと思います。そこらへんのホームセンターでも売っているかもしれないですし、通販でも1万円弱で売っています。
薪ストーブの温度管理では、ストーブ全体の表面温度が平均して何℃くらいになっているのかがポイントとなってきます。可能であれば天板だけでなく、温度計の位置をずらして各部(特に側面など)を計測していると傾向が把握できると思います。参考までに今朝の自宅の薪ストーブ周辺の温度分布を測定してみました。
温度が高すぎると薪ストーブを痛めるという情報が出回っているので、必要以上にビビって焚いて、意外と全体の温度が上がっていないケースが多いと思います。まあ、本当に意味での適温(全ての場所で平均して250℃以上)で焚くのが一番薪ストーブの痛みは少ないのは間違えないでしょうが、心配し過ぎて低い温度で焚く方がデメリットは大きいと思います。窓ガラスが曇ったり、暖かくなかったり、煙突が煤で詰まるでは本末転倒です。こういう症状が出ている場合は天板の温度計が350℃オーバーでも全然焚き方が足りないと断言できます。
煙突の付け根が真っ赤になるくらいギンギンに燃やした人も知っています。そしてその薪ストーブの現物を見てきましたが、それでも壊れずに何十年も使われています。