年末の大掃除のついでに煙突の点検/煙突掃除をお勧めします

煙突が詰まる兆候は「薪ストーブの扉を開けた時にいつもより煙が室内に漏れる」「なんか燃え方イマイチ」ということだが、こういう症状が出だすと、急激に詰まりは進行して、ある日突然「全然燃えなくなり、扉を開けると燃えて、扉を閉めると火が消える」ということになる。そうなると煙突掃除に必要が出てくる。のんびり過ごしたいお正月や、風雪や氷雨の厳寒の中で煙突掃除をするハメにならないように、大掃除のついでに点検して、必要に応じて煙突掃除をしておくことをお勧めする。

煙突掃除の必要性や頻度は環境によってかなり違う。屋根からストレートに立ち上げた二重煙突の場合は数年煙突掃除が不要なケースも多いが、シングル煙突で壁抜きで折れ曲がり部分があると、けっこう早い期間(だいたい1-2ヶ月程度・・・横引きが長い場合には数週間程度で)煤が付着してしまう。

私のところでは同じ薪ストーブで、シーズンごとに様々なパターンで煙突を試している。基本の配管が壁抜きなのは変わらないが、内径106ミリだったり、内径150ミリだったり、シングルだったりダブルだったり、トリプルだったりと様々なケースで煙突を試した。

現在の屋外部分の縦引きは内径150ミリシングルの上に断熱材のセラカバーSを巻いているが、その効果は絶大だ。
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今シーズンは8月から気温が20℃を下回ったら遠慮なく薪ストーブを焚いて、早4ヶ月が経過した。秋の間は連続稼動させたわけではないので、焚きつけ、鎮火と繰り返して煙突には過酷な使用状況だったと思う。シングル煙突の時には1ヶ月ごとくらいに屋外のエルボ部分に付着した煤を除去する必要があり定期的に煙突掃除をしてきたが、現在の仕様にして3ヶ月経過したが、まだ一度も煙突掃除をしていない。シングル煙突の時との煙突掃除の頻度の差が不気味なので、トップを外して煙突内部を点検してみた。

写真のようにセラカバーSで断熱化してないHトップを装着する部分にだけにわずかに煤が付着しているが、その下の断熱しているところは全くといっていいほど煤の付着はない。舞い上がった灰がうっすらコーティングされている様子が観察できる程度だ。断熱化した煙突のため、煙が冷やされないので、途中で液化したり煤になったりすることなく煙突からスムーズに排煙されていることが判る。


煙突内部の様子を動画で撮影。かなり判りづらいが、ほとんど煤が付着してないことが判る。

よく煙突掃除の写真を公開している画像を見かけるが、屋根抜きの二重煙突でもトップ部分には煤が思いっきり溜まっているケースも多いようだ。薪の乾燥、燃焼温度などの要素の違いも多いとは思うが、セラカバーSの断熱性能の優秀さも際立つ感じだ。薪ストーブ本体に煤が出ないという触媒やクリーンバーンなどの二次燃焼のシステムがついていなくてもこの状態なのだから、もしついていたら、どれほど綺麗な煙突になるのだろうかと思った。

かわはら薪ストーブは全国

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