薪ストーブ本番シーズンだと炉内の内部は炎が上がっている状態が続き、鎮火方向で熾き火だけという状態は夜中に寝ている時だけとなるので炉内で料理をする機会を見つけるのが難しい。
しかしシーズンに入った直後に「ちょっと肌寒い」程度で火をつけると1時間か2時間程度で適度に暖かくなり、そのまま消してしまってしばらくつけないというパターンも多くなる。この状況だとユーザーが起きている時間帯に熾き火があって、火力を適度に制御できるということになり、炉内料理に最適な状況がけっこうあったりする。
こんな時は炉内でピザを焼くのに最適な状態でもある。写真の一番上の状態くらいに熾き火がほとんどで、若干の炎が立ち上がっているのが一番美味しく焼ける。炎が多すぎるとピザが焦げたり燃えてしまうし、炎が全くないと適度に焦げ目がつかない。熾き火だけのときは細めの薪を追加投入して炎を立ち上げよう。桜などの香りが良い樹種だとさらに良い。ここにとりあえず五徳を置いて、その上にダッチオーブンの蓋(スキレット)を乗せて数分温める。
そしてスキレットを取り出す。この時スキレットはかなり熱くなっているので、皮手袋をしただけでは不十分だ。皮手袋をして、さらに雑巾などを持って熱が手に伝わらないように注意したい。そして取り出したスキレットに生ピザを乗せて、再び炉内に戻す。扉を開閉する時間は最低限にとどめて手早く行いたい。必要以上に扉を開ける時間を長くすると炉内の温度が冷えてしまって美味しく焼けなくなる。
炉内にピザを入れたら、トースターの場合は5-8分程度だそうだが、薪ストーブの場合はその半分程度の時間でできる。計測したわけでなく体感上だが2-3分で、あっという間だ。絶対にその場から離れないことだ。窓から焼ける様子を観察すると良い。みるみるうちにチーズがとろけてきて、ぐつぐつとあわ立ってくるはずだ。適度に焦げ目がついたらサッと取り出す。
それだけで最高の味のピザの出来上がりだ。ピザ生地や具を自分で作るのも良いが、手軽にプロが作った冷凍ピザを楽しむのもたまには良いと思う。そんな時にお勧めなのが以下のショップだ。
宅配冷凍ピザの専門店『ピザ ベーネ カッサ(Pizza Bene Cassa)』
そこらへんのスーパーのチルドのピザや冷凍ピザを解凍したものでもそれなりの味にはなるが、せっかく薪ストーブでやるならば最高の味のピザを取り寄せしてみよう。ピザ生地は表面カリカリ、中はモチモチで、具も栄養たっぷりの有機野菜使用でボリュームいっぱいで、満足できることを保証しよう。写真はこの店の定番、ミックスピザだ。
縁があって私が商品写真を撮影したお店なので、注文時に私(川原)からの紹介であることを備考欄に明記すると【お店のお勧めピザ1枚+アイス付加】サービスをしてくれるお話を社長さんからいただいた。この機会にぜひどうぞ。

