「薪ストーブ」を使っていない人だと「暖炉」の区別がつかない人が多く「薪ストーブ」を見せても「素敵な暖炉ですね」とか言われるが「薪ストーブは鉄の箱、暖炉は箱なしで開放した炉」といちいち訂正したり説明したりするのも何なのでそのままにしている。
中島みゆきと「薪ストーブ」はちょっと繋がらない。しかしながら「暖炉」だとちょっと関連性がある。2000年と2002年の二回、開催された夜会『ウィンターガーデン』の中に「暖炉」が出てくる。中島みゆきをあまり知らない人のために補足しておくと、夜会とはミュージカル形式のコンサートと劇を併せ持つ性質のライブだ。当時「薪ストーブ」にも「暖炉」にも全く縁のなかった私だが、もしその時に薪ストーブをやっていたらまた別の感想、印象を持っていたかもしれない。
それからこのブログのタイトルの『春夏秋や冬を待つ季節』というのも、実は中島みゆきのかなり初期の1976年のアルバム『みんな去ってしまった』(みんないってしまった)という中に収録されている『冬を待つ季節』という曲の歌詞から拝借したものだ。高校時代から30年以上もファンだったが、当時繰り返し繰り返し良く聴いたものだ。
これまで過去のコンサートのDVDは全く発売されていなかったが、昨日6月11日に『歌旅』という2007年のコンサートツアーのDVDが発売された。これまでの活動の集大成とも言える見応えのある内容だ。コンサートの表舞台だけでなく、楽屋や舞台裏、そして移動中やリハーサルの光景など普段は見ることのできない様子も収録されていて観ていて飽きない内容となっている。昔の中島みゆきしか知らない人も、全然知らない人も、NHKの『プロジェクトX』の主題歌となった『地上の星』しか知らない人も楽しめる内容でお勧めだ。