薪ストーブの焚きつけ後の30分程度は、炉内の様子を良く観察して、その状況に応じて、適切なサイズの薪を、どんどんくべていく。はじめは細くて小さいものから、少しづつ太くて大きいものへと、炎を成長させて熾き火を作っていこう。
最初の30分程度は、慣れないうちは薪ストーブから意識や注意をそらさないようにしよう。何か他のことをやりながらだと、適切なタイミングで薪をくべることができずに、立ち消えになって振り出しに戻ってしまい、これまで使ってきた焚きつけの薪が無駄になってしまう。
1時間程度ガンガン焚き続ければ、薪ストーブの温度も上がり、炉内には熾き火もしっかりとできるはずだ。ここまできて、初めて安定稼動する状態になる。そうなれば太めの薪をボコボコと無造作に組んでおけば数時間は放置しても大丈夫だ。この状態になってから空気を絞ったり、ダンパーを閉じたりすれば良い。
薪ストーブは焚きつけ後の1時間程度は手間もかかるし、ほとんど暖房能力も発揮しない。その間は、はっきり言って「寒い」だろう。すぐに温かくなるという幻想は捨てよう。(すぐに温まる薪ストーブを希望する場合は鋳物製ではなく、ステンレス薄板製のや卵型のものが良い)
しかし一度、薪ストーブの鋳物がしっかり熱を蓄えて安定稼動するようになれば、他の暖房器具では決して味わえない快適な陽だまりのような温もりを感じることができる。常時稼動させておけば、他の暖房器具は不要で、薪ストーブだけで2階建ての一軒家の全館を快適に温めることができる。
最初のうちは小まめなフォローが必要だけど、一度しっかり火がつけば安定して長続きするというのは恋愛と同じ?