オーロラのような青白くて炉内の上の方で幽霊のようにゆらゆらと現れたり消えたりする炎は、欧米製の薪ストーブの専売特許ではない。ホームセンターで売っている数万円の中国製の鋳物の薪ストーブでも見ることができる。
写真は我が家の薪ストーブでオーロラ炎を出している状況で高感度撮影したものだ。オーロラ炎は暗くて青白い炎のため、通常の感度では撮影できない。中国でYouTubeが見られない人のために撮影してみた。動画でないけど、こんな感じとイメージしてもらえると幸いだ。
オーロラ炎の作り方のコツは簡単。原理も単純。まずはガンガン焚いて熾き火を大量に作り炉内の温度をしっかり上げてやる。熾き火の上に乾燥した良質の薪を数本投入する。その薪が炭化して全体的に炎の包まれたら、空気を少しづつ絞ってやるだけだ。そうすると、熾き火で酸素が奪われて、炭化した薪から発生している燃焼ガスに着火して黄色い炎を上げるに対しては酸欠状態になる。熾き火を通り過ぎてかすかに残った高温の酸素と薪から発生している燃焼ガスが結びついての緩い燃焼となる。これが薪ストーブで見られる青いオーロラ炎の正体だ。そんなに有り難がるものでもない。
調子に乗って空気を絞り過ぎると温度が下がってくる。もしガラスが煤けるようだと絞り過ぎだ。この場合は不完全燃焼して煙も発生しているし、本来燃える成分が燃えてないわけで効率は、かえって悪くなるから、ほどほどにしよう。(朝起きて薪ストーブのガラスが煤けていたら空気を絞り過ぎていたと反省しよう)