薪ストーブ導入前には普通のプレハブだったそうだ。入り口のところで靴を脱いで室内に上がる形で、使い勝手もイマイチだったようだ。お客さんに入ってもらう時には土足のまま入れる土間の方が気軽に上がれるからだ。
薪ストーブの導入にあたりプレハブの床をぶち抜いて、コンクリートの打ちっぱなしの基礎の上に直接板張りの床にしたそうだ。事務エリアから一段下がった土間エリアが完成した。以前は一段上がって室内に入る形だったが、改装後はフラットに靴のまま外から入れるようになるわけだ。
そこにレンガを敷いて小型の薪ストーブを設置した。来客スペースを囲むように配置されて効率的に室内を暖めてくれる。土間に設置することによって木屑、灰などの汚れをあまり気にしないで豪快に薪ストーブを使うこともできる。
当たり前過ぎて写真には取らなかったが、シングル煙突のため天井部分と横引き煙突の間は遮熱板が設置されている。シングル煙突で施工する場合には火災防止のためにこうした配慮も必要となる。
壁抜き部分は丸鋸で壁に穴を開けて木枠で囲い、通販の煙突用のメガネ石を利用したそうだ。ちなみに私の場合は木枠にケイカル板を張り付けて断熱材を充填している。どちらでも機能的、性能的には変わらないだろう。
設置当初は屋外の縦引き部分と横引き部分を同じくらいの長さで施工したそうだが、ドラフト(煙突からの排気)が弱くて燃え方があまり良くなかったそうだ。セオリー通りに横引きの倍の長さの縦引き継ぎ足したら劇的に改善したということだった。