寝る前に朝まで薪ストーブの火を持たそうという意図で極端に空気を絞り過ぎると、燻って温度が下がってしまう。朝、起きてガラスが煤けていたり、炉内に燃えカスが残っていたら、空気を絞り過ぎているという証拠だ。不完全燃焼で、本来燃えるべき成分を煤にしてガラスや炉内や煙突に付着させ、煙突からは煙がモクモク発生しているのでエネルギーを無駄に捨てていることは言うまでもない。当然、そんな燃焼状態では二次燃焼も触媒も効いてない。二次燃焼や触媒は不完全燃焼の煙を消す魔法のフィルターではないのだ。そして朝に燃えカスが残っているのだから、結果的には完全燃焼した時よりも、かなり少ない熱量しか取り出せてないことになる。物が燃焼するためには「燃えるもの」「酸素」「温度」の3つの要素が必要なのに、「酸素」と「温度」を奪ってしまったら立ち消えの方向に突き進むだけだ。薪を節約しようとしてのケチケチ、チビチビのチョロ焚きだと返って逆効果になるのだ。
朝まで上手に焚くには適切な量の空気を供給して炉内の温度を高く保つことがポイントだ。まずはガンガン焚いて炉内を熾き火で満たそう。薪ストーブの表面温度も高めにする。そこへMEGA薪の投入だ。写真から空気の調整口をある程度開いていることが確認できると思う。炎が消えずに安定して燃焼しているポイントを探ろう。MEGA薪を投入したらすぐに寝るのではなく20-30分程度様子を見て、炎が維持されているのを確認してから休もう。上手く焚けば翌朝はこんな感じとなる。