朝の薪ストーブの様子

寝る前に大量の熾き火ができて温度が高くなっている状態で大きなMEGA薪を二つくらい入れて炉内を薪で満たす。

よくあるパターンは翌朝まで薪を持たせようという意図で「空気を完全に(あるいは極端に)絞って」しまうことだが、この操作は全くお勧めできない。これをやると翌朝、ガラスが黒く煤けてしまう。ガラスが煤けているということは不完全燃焼を起しているということだ。本来であれば熱として取り出せる分のエネルギーを、無駄に煤や煙として無駄に捨てているということだ。さらに燻った煙の臭いで近所迷惑となっていることを認識しよう。空気を遮断してチョロチョロ燻らせていたら温度が下がってしまい、最悪の場合は立ち消えして燃えカスの薪が残ってしまうこともある。

完全燃焼して綺麗な燃焼状態を維持してやる方が、翌朝の薪ストーブの表面温度、室温も高いのだ。それには簡単なコツがある。炉内に入れたMEGA薪が完全に燃えて黒くなって、しっかり炎に包まれるまでは全開で炉内の温度をしっかり上げて炎も上げてやる。ある程度、安定して燃えているのを確認したら、炎が消えない程度に調整してやろう。無理に必要以上に空気を絞り過ぎないで適度に調整することがポイントだ。薪をケチろうと思わない方が結果的に長時間、温かさを維持することができるのだ。

写真は前日の夜の寝る前に最後の薪を投入した10時間後くらいの我が家の朝の薪ストーブの様子だ。ガラスの透明度にも注目して欲しい。ティッシュを水に濡らして拭き取る前のものだ。灰を巻き上げているだけで煤の付着はほとんど見られない。クリーンな排気の証拠だ。一方、炉内はたっぷりの灰の中にしっかりと熾き火が残って、薪ストーブの表面温度は70℃前後だ。この状態で不要な灰を取り除いてやり、熾き火に空気を送ってやれば、すぐにゆらゆらと青い炎が立ち上がる。触媒や二次燃焼システムがない、ごくごく普通のホームセンターの4万円程度のものでも、このくらいの燃費で、12時間薪の投入をしなくても朝までしっかり温かいものなのだ。薪ストーブの機種の違いより、焚き方や使いこなし方の違いの方がはるかに重要だということを認識しよう。






かわはら薪ストーブは全国

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする