薪ストーブの炉台と外気導入

先日、現場で打ち合わせしてきた新築への薪ストーブ設置工事にいよいよ煙突取り付けをしてきた。この様子はまた後日の記事でレポートするが、今回の記事では炉台回りを紹介しよう。この家は高気密高断熱の仕様ではないけれども、炉台の真下に外気導入ダクトをつけた。外壁に付近への薪ストーブの設置の場合は壁面の低い位置にダクトを設定するが、家の中央部分に設置する場合には炉台にダクトを設定する。
高気密高断熱の家では計画換気の影響で負圧になってしまうので、外気導入しないと煙が室内に逆流してしまう。この現象の回避のために外気導入は必須となる。
一方で、高気密高断熱の家ではない一般的な断熱の家でも、外気導入を設定できるならば、した方が望ましい。その理由は薪ストーブの燃焼によって煙突から排気される分と同じだけの室内空気を薪ストーブが要求しているからだ。外気導入を設定しない場合には、隙間風として屋外の空気が薪ストーブに向かっていく。その冷たい空気が床付近を流れる経路ができてしまうことがあるのだ。外気導入を設定すれば、この現象を回避することができる。
ちなみに外気導入ダクトの空気の出口にスリット式のシャッターをつければ、シーズンオフなど薪ストーブを使わない時に必要に応じて外気導入のオンオフをコントロールできる。
外気導入は建築後に後から取り付けるのは困難だし、つけてもそれほど大幅に費用が増えるわけでもないので、事前につけられる場合にはつけておく方が良いと思う。
                
打ち合わせ時の炉台付近の様子
煙突工事の時点での、炉台付近の様子
基礎にブロックを積み、コンクリートを流し込み外気導入ダクトを埋め込んである

かわはら薪ストーブは全国

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