薪ストーブのメンテナンスは1年に一回が基本なのだけど、その時期は大きくわけて3つある。
ひとつはシーズンオフに使い終わったらするにメンテナンス。これが一番理想だ。煤や灰を炉内や煙突に溜め込んだままにしておくと、高温多湿な日本の気候で湿気を吸ってしまって、錆びや腐食の原因となる。シーズン終了後に速やかに綺麗にしてやることで、大幅に寿命が長くなる。
ふたつめは、シーズン終了後は放置しておいて、シーズン前ギリギリにやるパターンだ。これだと同じ作業をしても梅雨から夏、そして秋の長雨と長いこと、灰や煤が湿気を吸い取ってしまっているので、錆びでボロボロになってしまっている。同じ作業内容でもあまり意味のないものとなってしまい、非常に残念だ。鳥の巣を作られることを理由にする人もいるみたいだけど、きっちりメンテナンスしてオフシーズンだけは金網で煙突トップを包み込んでしまえば鳥の侵入でバタバタすることもなくなるのにと思う。
みっつ目はシーズン前でもなく後でもなく、シーズン中に煙突が詰まってしまって緊急の煙突掃除だ。乾燥不足の薪を焚いたり、温度が低すぎるとするとこうなってしまう。
そういうわけで梅雨に焚く人は梅雨明け後、もう今シーズンは焚かないという人は、これから入梅前が薪ストーブメンテナンスの本番だ。
作業そのものは、それほど難しいことではないので、自分でやりたい人には丁寧に指導しながら作業する。一度やり方を自分の目で見ておけば、翌シーズンからはスムーズに自分でできるだろう。煙突掃除やメンテナンスの依頼はこちらからどうぞ。関東以外でも対応します。
乾燥した薪で上手に1シーズン焚いた状態の天板でもこのくらいの煤や灰の付着がある