ダッチウェスト エンライトの焚き方(その1)

私は普段ヨーロッパ製のCB(クリーンバーン)方式薪ストーブを推奨しているけど、アメリカ製の触媒方式やリーンバーン方式の薪ストーブの焚き方や良さを知らないわけではない。
上手に使った時のトロトロとじっくりと、まるで「炭製造機」のように燃える燃費の良さは特筆できる。ダンパー切り替えの複雑な機構から、操作が面倒だったりメンテナンスが大変だったり、寿命が短くなりがちだったりというデメリットと引き換えの、長所が燃費の良さだ。
もちろん「正しく使ったら」という前提がある。これまでの数多くの煙突掃除の経験から、正しく使えずに燻すように低温で焚いて、煙モクモクで煤だらけの煙突は、触媒機やリーンバーン機の方が多い。
正しく使えない原因の最大はダンパーの操作のタイミングにある。十分に炉内温度が高くなっていなかったり、薪を投入した直後にすぐに切り替えてしまうことで、燻すような燃え方になってしまうのだ。触媒や燃焼ボックスを煙を消す「魔法のフィルター」と勘違いするのだろう。
しっかりと温度を上げて、薪を追加したらその薪が完全に黒く炭化してしっかりと燃えてからダンパーを煙突から切り替えてやることで、全ての問題は解決する。
ハウスメーカーに勧められて設置した薪ストーブが、たまたまエンライトだったらしく、きちんとした取り扱い説明を受けていないということで、薪ストーブの焚き方レクチャーの依頼を受けた。「煙や臭いを出して近所から苦情をもらうとマズイ」ということでユーザー宅をしてきた。
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細かな焚きつけの細割りを用意して、煙の少ない上から着火方式でスタートする
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順調に燃えていく
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下の方の薪へ燃え進んでいく
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温度を上げるために、さらに薪を追加して炉内を薪で満たす
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空気全開!薪も目いっぱいで、ガンガン焚き続ける
初心者は温度が上がってないのに、炎の勢いにビビってしまって、ここでダンパーを閉めたり、空気を絞ってしまいがちだ。しかし取り扱い説明書に明記されているサイド扉が200℃に達するまでは、容赦しないで焚き続ける。(その2に続く)
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