炉台設計のポイント

今回のコンサル案件では、薪ストーブの位置や煙突経路はもう決まっていたけど、炉台の広さはまだ修正が可能な段階で相談を受けた。当初の予定では炉台の前面が側面の炉壁のところまでで、よくある薪ストーブがギリギリ乗るサイズだった。
しかし、前面は50-60センチの余裕が欲しいし、実際に使いはじめると、ダッチオーブン、スキレット、五徳などのアクセサリーや薪を置くことなって手狭になるのが予想できるので、思いっきり広くに取るようにアドバイスしておいた。
実際の建築後、その通りになったので、十分に広くて使い勝手の良い炉台となったと思う。

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設置経験のない設計士や工務店では、このような広い炉台は提案しないだろう。仮に設置実績、経験があったとしても自らユーザーとしての使用経験がない設計士や工務店の場合には、やっと薪ストーブが乗っているみたいな炉台を良く見かけるけど、そういうサイズになるケースが多い。
しかし、実用的に薪ストーブを快適に使うにはこのくらいの広さが欲しいところだ。炉台の面積は「もう少し大きくしておけば良かった」という声はよく聞くけど、大き過ぎて後悔しているということは、ほとんどないと思う。設計時点や、薪ストーブを置く前には「広すぎる」「大き過ぎる」と感じるだろうけど、実際に使い始めると、決してそんなことはないことを感じるはずだ。
薪ストーブを使う前に「これだけ薪を集めれば何年分も持つだろう」と感じたのが実は数か月分しかなかったというのと同じくらい、炉台のサイズも使っていないと解らないことだ。
今回の炉台のタイルの色が黒なので、落ちた灰が少し目立つということは否めない。この場合はコマメに掃除するしかない。逆に汚れが部屋に広がる前に綺麗にできると前向きに考えるのが良いと思う。(白や灰色の炉台のタイルや石の場合には汚れが目立ちにくいし、レンガも同様に目立たない)
炉台の掃除は塗装用の刷毛が手早く綺麗になって便利なのだ。
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黒い炉台だと、ちょっと灰が落ちても目立つ
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でも、こうやって、かわいい娘さんがコマメに掃除してくれるから問題ない
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コメント

  1. たんざー より:

    川原さん、こんばんは。
    私は土間に磁器タイル施工のストーブ直置きのため、その辺の使い勝手がとても良いです。爆ぜて散っても、刷毛で掃き落としても、ガラスを灰で掃除する際も後はホウキでササッと手軽に片付くので気兼ねなく使用できています。レンガと風合いは全く異なりますが、磁器タイルの吸水率1%未満という点も水拭きが出来て清潔に保てるため気に入っています。
    いつも更新を楽しみにしています。

  2. かわはら より:

    たんざーさま:
    レポートありがとうございます。
    土間と磁器タイルというのも最強の組み合わせですねぇ。

  3. とし より:

    これだけ広い炉台なら使い勝手が最高ですね。
    また、薪ストーブ雑誌にあるようなインテリアコーナーにすることができるでし
    ょう。かわはらさんに相談されて大正解ですね。
    ところで、タイルの下はどうのように処理されたのでしょうか?
    我が家は、10mmのタイルの下地に6mmのケイカル板を入れましたが、700SLで本気焚きすると、直下が90度近い高温になります。ケイカル板下の合板が低音炭化を起
    こさないか心配しています。

  4. かわはら より:

    としさま:
    90℃になるのは700SLの真下ですか?灰受け室に灰をそれなりに入れておけば、そこまでなることは稀だと思うのですが、どうでしょう?
    どちらかというと真下よりも前面扉の前辺りの方が温度が上がりそうですが、そちらの方はどうでしょう?
    真下に関しては薄い鉄板を曲げるか、鉄骨で浮かした鉄板を床面との間に置いて簡易的なヒートシールドを作れば劇的に改善します。(このコンサルした家も焚いてみた結果、そのように対策するようにアドバイスしてあります)
    前面に関してはハースラグなどで対応すればOKです。
    ちなみに設計時点からのコンサルの場合は基礎からコンクリート立ち上げて、いくらでも熱がかかってもOKな炉台を提案しています。