取り扱い説明書を見ても、天板のどの部分の温度か明記されていないのが謎だ。
ビンテージに限らず、他の機種でも言えることだけけど、一般的に多く使用されているバイメタルの温度計だと、温度計を置く場所によって温度がだいぶ違う。焚きつけ後30-60分程度しか時間が経ってない場合、煙突付近の天板中央部分に350℃の時に、天板のコーナー部分は250℃と、同じタイミングでも場所によって100℃近くも温度が違うのだ。
ビンテージ50の煙突手前中央部分の最も温度の高い位置で350℃の時には・・・
コーナー部分の温度の最も低い位置は250℃
温度が最も高い位置で一喜一憂する必要はない。その部分の温度だけでビビって空気を絞ってしまうと煤を大量発生させることになる。
私は取り扱い説明書の温度の説明に『天板の最も低い部分の温度が』あるいは『天板の平均温度が』という文言を添えると良いと思う。
そのためにも放射温度計を入手して、各部の温度を測って欲しいと思う。天板の温度の分布、ムラがあるうちは、十分に薪ストーブ全体が温まっていないと判断できる。天板全体の平均温度をきちんと把握すべきだけど、一箇所に置いたバイメタルの温度計だけでは全体の温度を把握するのは難しいと思う。それよりも手の平をかざして、しっかり天板全体が熱くなっているかどうか感じ取った方が良いくらいだ。
放射温度計 E 防塵防水 デュアルレーザーポイント機能付 放射率可変タイプ 73036 シンワ測定 () シンワ測定 |
もし、バイメタルの温度計だけを使うなら天板の右肩か左肩の一番隅の温度の低い部分に置くのが良いと思う。その部分で250℃を目安に判断すれば間違えないと思う。
天板中央部分の貴重な平らなスペースは温度計を置くよりも、ヤカンや鍋を乗せるべきだろう。
コメント
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個人的には温度計がMETOS製ではなくJOTUL製なのが気になりますが…。
いつかはサーモグラフィーで700SLの温度分布を視覚的に
確認してみたいと思ってます。
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パイロマニアさま:
普通はメトス社製の温度計が付属しているのですけどねぇ。
それについては、突っ込まなかったのですが、こちらの方がメーター表示が見やすいので買い足したのかもしれません。
サーモグラフィーがあると温度分布が一目瞭然ですよね。
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我が家もヴィンテージを使用していますが、やはり場所によって示す温度が違いますね。
右サイドに、設置したときに付属していたバイメタル(METOS)を付けています。
炉内が全面火災の様相を呈している時に200度を少々超える位で、熾きになるころは150度くらいなので、焚き方が甘いのでしょうか?
今年の煙突掃除の時は、煤が多めでしたから・・・
また、参考になる記事を期待します。
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もう少しビンテージネタ、期待しています!
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Mrうーさま:
煤や煙の量で焚き方は判断できます。多いようでしたら、焚き方が甘いということです。
あと50℃くらい高めで焚くとだいぶ違うと思いますよ。
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大波さま:
終わりにしようかとも思ったのですが、明後日の記事で、もう一つ取り上げましょう。
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一次のレバーを絞るタイミングを教えてください。
天板中央で350度まで上げてもいいんですね。
天板は二重構造なので上げても300くらいかと思ってました
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ノリさま:
本文中にも記載しましたが、天板中央部分での温度計測は避けておいた方が無難です。そこだけを見ると精神衛生上良くないし、本体全体が温まる前に絞りがちです。
右肩の温度の低い位置で200℃くらいまで上がったら一次を絞り、250℃くらいで二次を調整というのが良いかと思います。
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かわはらさま、
ご無沙汰しております。乗り遅れましたが、連日のヴィンテージ記事、とても興味深く読ませて頂いています。
昨シーズンは、とにかく温度が上がるまで一次は絞らずガンガン焚いていく、というスタンスでいたのですが、今シーズンになって、どうも表面の温度が低くても、火が全体に回ったところで一次給気を全閉にした方が、煙突からの煙は少ないことが分かりました。(ヴィンテージ50です)
上から着火で、しばらく煙はほぼ無し。その後は炉内の炎の勢いに比例して白い煙がどんどん増えてくるのですが、煙が気になりだした辺り(一番下の薪まで火がまわって全体が黒くなった辺り)で一次を全閉にすると、煙がぐっと少なくなり、目視できないレベルに落ち着きます。
このとき天板は、中央部でもまだ150度程度。その後は基本2次だけを調整しながら焚くのですが、この時にケチらずにしっかり薪を入れれば、そのまま普通に250度辺りまで上昇していきます。(薪の量が少ないと、オーロラにならずに焚火で終わる)
煙突の中の煤の様子は分かりませんが、煙の量としてはこの焚き方が非常に良い感じなのですが、どう思われますか??(外に臭いも出ていなさそう)
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bakery_ozさま:
取り説にもあるように全体に炎が回った時点で一次を絞るのが正解だと思います。
煙は温度、燃料の量、空気の量のバランスが崩れると出ますので、それが出ない方法が良いのだと思います。
とにかく薪をしっかり入れて温度を上げてやるのが完全燃焼のコツですね。
煙が出ていなければ、煤も少ないと思いますよ。
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そう、そうなんですよね!
ヴィンテージの取扱説明書には、火が全体に回ったら一次を絞るようにと書いてあるんですよね。煙が出なくなることを発見した後、年末に改めて取説を読んでたら、あ、書いてあったんだ、、と再発見した次第です。。
一次を開けたままだと、まだ温まりきっていない空気が天板の下を通って行くので、天板の温度は上がりにくいように感じます。給気レバーの状態=天板の下を通る空気の流速、によって、炉内温度の天板への伝わり方は変わって来ると思うので、なかなか「何度になったらOK」と一概には言えないのかなと感じています。
最近はようやく、炎を見ただけで、大体どれくらい煙が出ているか分かるようになってきたので、温度も一応見るけれど、それより炎の状態で判断するようになってきました。
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bakery_ozさま:
だんだん解ってきましたねぇ。おっしゃる通りで一概に「何度で」と言えないのが本当のところです。明るさや濃淡など炎の様子で判断するのが一番なのですが、その感覚って文字や写真では伝えられないのですよね。
レクチャーが一番の近道なのですけど、それもなかなかやっていられないから仕方ないのかもしれません。