台風13号が関東地方に接近中だ。たて続けに来ているので、今回はあまり被害が出ないと良いと思う。
ところで、先日の台風9号は思いっきり、千葉県を直撃した。我が家の近くでは樹木が折れて電線が切断されて25時間停電した。
関東地方を台風が通り過ぎていった強い風雨の後で突然停電した。我が家の停電は...
煙突工事そのものはチムニー作成、鈑金工事ともに抜かりなくやっているので、雨漏れする原因が思い浮かばなかったが、とりあえず現場を確認しないと何とも言えない。お客様とスケジュール調整して、タイミングが合った日に現場に行ってきた。
訪問する際に現場に近づくにつれて、屋根が飛んでいる建物があったり、鉄骨の看板が根元から倒れていたりする光景を目にして「かなりの強風だった」ということが推測できた。台風の上陸地点により近いということだろう。
現場から数百メートルの場所では鉄骨の看板が根元から折れ曲がっていた
まずは化粧板を外して、雨漏れ箇所の特定
吹き抜けの天井へ二連梯子をかけての作業だから、けっこう大変だけど設置の時よりは全然楽だ。外してすぐに煙突と囲いフラッシングの取り合い部分や、囲いフラッシングとチムニー天端の取り合い部分から雨漏れしているわけではないことは確認できた。煙突の表面や、チムニーの内側のケイカル部分には雨シミがなかいことが観察できた。(つまり煙突工事、施工の不具合ではない)
化粧板を外して一度下に降りて、光にかざして雨シミがついている部分に赤鉛筆で印をつけてから、再び上に上がって元の位置に当ててみて、水が垂れてきた経路を観察する。ケイカルの外側辺りから化粧板の上にしみ出してきているような雰囲気だった。そうなると雨漏れ箇所はチムニーと屋根の取り合い部分ということになる。
しかし、チムニーと屋根の取り合い部分は、私が信頼でしているベテランのプロの鈑金屋さんが抜かりない仕事をしてくれているので、そこから雨が入ってくることも考えにくい。
いずれにしても、チムニーの上側の野地板の上に水が回って、チムニーの立ち上がりで行き場がなくなった水が室内側へ落ちてくるというルートであることは確認できたので、その状況を念頭に入れて、次は屋根に登った。
屋根の上の状況
チムニーの上の瓦を撤去して観察すると、天窓の側面の雨止めのスポンジの立ち上がりに、何故か謎の切り込みがあった
(画面左側が棟側、右側が軒側で、チムニー上面から天窓を見る方向で撮影)
天窓側面の谷間から、切り込みの凹みを通って、瓦の下の野地板の方へ水が流れてきた様子が泥の痕跡から確認できた。今回の雨漏れの原因は、天窓の側面の堤防が決壊状態になっていたのが原因だった。普通の雷雨程度だと素直に雨水は天窓の左右を流れ落ちるので問題にはならなかったけど、今回の台風では下から上に向けて強烈な風で吹き上げられて、水がチムニー側の野地板の方に注ぎ込んでしまったというわけだ。
切り込み部分と、堤防全体にコーキングを処理して瓦との隙間を埋めた
この処理で、今後の台風の際の暴風雨には、今回のような天窓の側面からチムニー上部の野地板への水の流れは止められるだろうと思う。きちんと雨漏れの場所を特定できて処理を施せたし、私が施工した煙突、チムニー、鈑金部分からの雨漏れではないことが確認できて、ホッとした。
煙突工事の時には、まさか天窓の側面の堤防が決壊しているとは思わなかったので、この部分はノーチェックだったが、煙突周辺に他の造作物がある時には、そっちの施工が完璧だと思わないで念のため確認することが必要だと学習した。
コメント
内緒コメント at 2016/09/09(金) 20:31:25さま:
いえいえ、問題ありません。台風直後ですから、お互いにやるべきことをこなしていくだけです。
今後とも、よろしくお願いします!