中国製の二重断熱煙突の品質に愕然とした

10年ほど前に他社で施工した埼玉県内での案件。ハウスメーカーに薪ストーブや煙突工事も家とセットで頼んだということだった。

「煙突が外れた」という相談を受けたので、富山へ行く道中に寄って確認してきた。
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エルボの部分でロッキングバンドが外れて煙突が抜けていた

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ロッキングバンドが破損して保持力がなくなっている状況だった

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ビスで固定して応急処置してきた

折れ曲がり部分は力が加わるので一番最初に破断したようだけど、他の部分も時間の問題のような気がする。予防措置で目に見える部分の室内側の接合部分はネジで固定してきたけど、小屋裏部分、屋外部分も考えると、根本的には煙突の総取り換えをしないと安心できないと伝えてきた。
(屋外部分をビスで止めると、今度は雨漏れのリスクが生じる)

今回は薪ストーブの稼働前に目に見える部分で起きて、気づいたから良かったけど、燃焼中だったり、目に見えない部分でこういうことが起きると火災に直結する。

「二重断熱煙突ならみな同じ」というわけでないことが、こういう実例からもよく解る。

値段もそれほど変わらないのだから、これから二重断熱煙突を使うならば、国産の高木工業所という信頼性のあるものを選択したい。

薪ストーブの機種だけでなく、煙突のブランドも指定して指名買いしよう。

偶然だけど、ちょうど1年前の今日には、国産煙突についての記事を書いていた。

これから薪ストーブの導入を考えている人が、地元の薪ストーブ屋さんに「国産の高木煙突を使いたい」と言ったら 1)煙突以外の固定金具の部材が良...

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コメント

  1. うさぎ より:

    ヨツールかスキャン、またはドブレ(セガンというOEMもあるが)扱っている以外のショップじゃないと
    高木製煙突は買えません。(笑)
    あとは日本の薪ストーブショップでは一昔前は英国製とか米国製が多かったねぇ
    昔から一番有名だった触媒性のV社を扱うショップとかは原則的に外国製を奨めてる。
    20年後の煙突耐久性はどうなんでしょうね?
    モリブデン配合のSUS(耐久性ステンレス)なら同じ高木製でもヨツールかスキャン製のヨツールパイプシステムが最高峰だねぇ。
    つまりどこも皆さん御自分の扱い製品のよさを強調してセールスしてるにすぎんわなー
      

  2. かわはら より:

    うさぎさま:
    完璧な製品はないので、ユーザーも勉強して、ベターなものを選択するしかないのでしょうね。

  3. 薪よう子 より:

    川原さんのように自分が一番お薦めしたいメーカーの推奨機種を薪ストーブだけではなく煙突でも集めて扱うショップさんの営業方針はリッパー!                    だいたいどこも薪ストーブメーカーのセットした煙突メーカーを取り付けているだけなのが現状だからね!

  4. かわはら より:

    薪よう子さま:
    ありがとうございます。
    薪ストーブ本体だけでなく、煙突のブランド指名買いもしてもらえると、うれしいです。