薪ストーブ一台で家全体を温めることも住宅の設計次第では十分に可能だ。壁や扉で仕切られてしまうと暖気が届かないので、薪ストーブの暖気を家全体に循環させる工夫が必要になってくる。
家の中心付近、なおかつ棟に近い位置に煙突(薪ストーブ)を配置する理想的な設置
薪ストーブの熱は設置した周囲360°に放射するので、家の中心付近に配置することによって、家全体を効率良く温めることができる。薪ストーブのことを知らない設計者だと、無意識のうちに隅へ隅へ、端へ端へと、壁やコーナーに近い位置に追いやってしまいがちだけど、それだと熱が家全体に行き渡りにくくなる。また、棟に近い高い位置に煙突が来ることで、煙突の長さも稼げるし、強いドラフトで燃焼効率も上がり、風の影響も受けにくくなる。周辺に住宅がある場合には、排煙の影響を与えにくい。あらゆる点において、これが理想的な設置プランなのだ。
通常は左側の外壁側の窓の隣に薪ストーブ設置をしてしまいがちだけど、理想の位置になった
単純な吹き抜けにはしないで、二階の各居室に吹き抜けに接する壁面に室内窓をつけて暖気を導くプラン
必要に応じて室内扉を開くと、二階の居室にも効果的に暖気を取り入れることができる
二階の居室から室内扉を開いた様子
このように薪ストーブ一台で家全体を温めるためには、設計時から薪ストーブを中心に考える必要がある。薪ストーブに詳しくない設計士、工務店だとノウハウがないので基本的なコンセプト、プラン作りが難しいと思う。そういう場合には、設計前からのコンサルも承っている。工務店や設計士に、施主さんの理想とする薪ストーブライフを送るためのノウハウを提供する。
直接薪ストーブの暖気が届かない部屋がある場合には、ダクトやスリットを使う方法もある。詳細はこちら。
https://kawahara-stove.com/3pr_5pattern_inst/5_order_all/
ブログやサイトで公開している情報をパクったり、コピーしても、そこそこのものはできるだろう。しかし本当の意味で快適に使うためには個別の案件ごとにカスタマイズが必要だし、最終的には使いこなしのレクチャーも含めてのトータルサービスなので、真髄を得ることは難しいと思う。
せっかく薪ストーブのある家を建てるならば、(私の、地元の千葉はもちろんだけど)ぜひとも遠方でも遠慮なくコンタクトして欲しい。結果的にトータルでのコストを抑えて、快適な薪ストーブライフが送るために最善を尽くすことを約束する。