薪ストーブのある家に関わったことのない工務店や設計士の方が安心できるケースもある

薪ストーブのある家を建築したことのある工務店や設計士だから安心できるとは限らない。むしろ誤った方法に固執していることも多いので、要注意だ。
これまでに私が経験した案件で、自邸で薪ストーブを使っている設計士や工務店担当者だったらありえない、下記のような仕様で希望が送られてくることも多い。

「アクセサリー程度にしか考えてなくて、意匠性やデザイン性を優先して、すみっこにちょこっと押し込む」
「煙突をなるべく見せたくないから、平屋の低い位置なのに短くてフラッシング出し」
「無理で異様に長い横引き」
「漆喰は不燃材だから普通の木の間柱の石膏ボード仕上げの炉壁でOK。炉壁を作るとデザインが崩れる」

打ち合わせ時にそれをひっくり返すのは施主さんの使い勝手や防火上安全上のために必須なのだけど、プライドが、ものすごく高いので「たんなる一設備屋のくせに偉そうに言うな」という態度が明らかに感じられて、とてもやりにくい。
むしろ薪ストーブのある家に関わったことのない工務店や設計士の方が、素直にこちらの提案を受け入れてくれて、やりやすいし、施主さんのために良いものを提供しやすい。
設計が進んでしまうとダメ出しをしても修正できないことも出てくるので、これから新築で薪ストーブのある家を考えている人は、なるべく早い段階で、薪ストーブ屋である私に相談して欲しい。薪ストーブ設置工事は私ではなく、他社で行うという場合でもコンサル代金の5万円をいただければ相談に乗る。私に薪ストーブ設置工事を任せていただく場合には、そのコンサル代金は工事代に充当するので、実質的な負担はない。
コンサルしていて中途半端な状態で薪ストーブを導入するよりも、薪ストーブを導入しない方が良いと思った場合には、本音で伝えさえてもらっている。商売的には甘いことを言って「後のことは知らない」ってやる方が儲かるのだけど、不幸な薪ストーブユーザーを作りたくないので、良い面も悪い面も含めて、包み隠さずに、ありのままを伝えている。その結果、薪ストーブの導入をしない方向で話を進めることもある。

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コメント

  1. うさぎ より:

    これはまさしく今のまた今後も永遠と続く実態でしょうねぇ! (工務店さんはこう言ったブログまでは目を通してない) ※工務店さんへの教育に繫がらないかも。                     しかし極めて大事で薪ストーブ屋のプロとしては、デザイン重視の流れとは言えここは譲れないことじゃね。(離隔距離と部材を間違えて一、二年で火災出すと、消防法違反で保険は下りずその会社さんは資本金次第ですが直ぐに経営不振か倒産とします)                  ※この川原さんコメントとなる以下の要望は設計士だけの傾向ではなくて全てはデザイン重視の施主さん意向とも重なりません?                   要望例:①アクセサリー程度にしか考えてなくて、意匠性やデザイン性を優先して、、、」
    ②「煙突をなるべく見せたくないから、平屋の低い位置なのに短くてフラッシング出し、、」
    ③ 薪ストーブと壁、屋根との離隔、部材の不勉強等、、                               今の薪ストーブ(これからは住宅のさらなる進化で対応上、もしかして10年後の薪ストーブは時代変化で多少製品の性能技術や燃焼または燃料すら変わるかもしれない)はハイテク製品でなくて、現実は自然のドラフトを要求しているローテク製品という現実に安心したり、メーカーさんもあぐらを搔かないか重要かと。

  2. 薪ようこ より:

    ありのままを伝えている。その結果、薪ストーブの導入をしない方向で話を進めることもある。  
                        

  3. かわはら より:

    うさぎさま:
    薪ストーブを導入するのは、生半可な覚悟ではできないですね。
    機能や性能よりもデザイン重視の設計士、工務店を選ぶ施主さんにも問題があるのかもしれないですが、「似た者同士」「類は友を呼ぶ」という感じで相性が良くてひかれあうのかもしれません。
    時代とともに、最適化は必要なので、今後も勉強し続ける必要がありますね。
                      

  4. かわはら より:

    薪ようこさま:
    「薪ストーブを設置したけれども、結局使ってない」というのを自分のお客様からは出したくないと考えています。