同じ薪ストーブでも、購入する場所によって全然違う

他店で施工した案件で「新築でドブレ700SLを導入したけど、上手く使いこなせない」ということで相談を受けた。
適切な取り扱い説明を受けてないため、煙や煤の問題で近所からクレームまで出てしまったそうだ。住宅地での薪ストーブの使用は、自己流で試しての失敗が許されないシビアな状況なのだ。最初から、ほぼ完璧な状態で使わないと、苦情により薪ストーブライフの出だしから大きくつまづくことになる。使いこなしのテクニックについて安易に考えていると激しく後悔することになる。
まずは実態のヒヤリングを行ってから、状況(証拠)を確認した。煙突をチェックすると短期間の使用にも関わらず、トップに煤が付着していて飛散していたことが推測ついた。
今後は飛び散らないように、まずは煙突掃除をする。
次に、薪ストーブ本体の状態を確認した。なんと・・・・扉を開け閉めの際にガスケットが全然効いてない状態で、金属同士がガチっと当たる状態だった。おまけに開閉の際に二次燃焼の空気調整レバーが扉にかすっている状態だった。搬入時に軽量化のためバラして、きちんと調整しないで組み立てたのだろう。
設置後の取り扱い説明の時に、その不具合に気づかない施工店にも驚きだ。ありえない状態で引き渡してしまっているということは、正しい状態がどういうものなのか認識していないのか、あるいは判っていて無視しているのか不明だ。
この他にも、組み立ての際に天板を止める外側のボルトをインパクトレンチでガチガチに固定してネジ山を潰していたなど、適切な工具の使い方を知らない初心者の作業員にありがちな施工だと思われた。
煙突の固定も今一つで本体や煙突も、軽く人力だけで動く状況で、なんだかなという状態だった。

参考までに、かわはら薪ストーブ本舗では、新築の場合は「かわはら式耐震煙突固定法」を標準としている
https://kawahara-stove.com/3pr_inst_feature/earthquake_resistant/

さらに話しを聞くと、「慣らし」と称してきちんと取り扱い説明しないで逃げ帰ってくる典型的なパターンだったそうだ。工事代金を受け取るだけのお金儲け主義でユーザーの幸せを全く考えてないと思わざるを得ないが、これが多くの薪ストーブ店の実態なのだろうと、悲しくなった。
私が施工した案件ではないので、フォローする義務はないのだけど、私の好きなドブレ700SLが本来の状態を発揮できない状態にあるのを、見て見ぬふりはできないので、扉の立て付け調整をした。
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とりあえず、現場で私ができることをしてきた
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扉のヒンジを止めるボルトを緩めて調整
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同時にキャッチ側(ハンドル側)も調整
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ミリ単位の微妙な調整が要求される
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無事に調整完了
このように異常を異常として認識できる能力のない施工店を選んでしまうと、本来の調子を得られないまま使うことになる。せっかく高性能の薪ストーブを選択したのに、全然違う薪ストーブライフとなってしまう。
こういうことのないように、薪ストーブに対しての知識と愛情を持ち、ユーザー目線で考えられる施工店を選んで欲しい。
私のブログを見てドブレ700SL(に限らず他のメーカー、他の機種でも)を選択するユーザーには最高の薪ストーブライフを送ってもらいたいと思っている。遠方でも施工対応するので、気軽に問い合わせて欲しい。
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