薪をどれだけ使うかは環境や使い方で全然違う

これから薪ストーブを導入したいと考えている人から、よく聞かれることの一つに「薪はどのくらい使うのか?」という質問がある。これは非常に難しい質問だ。なぜなら、環境や使い方によって、大きく左右されてユーザーによってまるで違うからだ。
「設置する住宅の断熱性能」「空間の広さ(容積、天井高まで含む)」「その土地の外気温」「室温をどのくらい目指しているのか」「薪ストーブの機種」「樹種」「乾燥具合」「焚く時間帯」「焚く曜日」「共働き世帯か、家に誰か常にいるのか」「薪ストーブ以外の暖房器具の有無」「補助暖房かメイン暖房か」これらの要素を全部の情報を総合的に考えないと答えが出ない。
だから、安易に「一か月あたり月にこのくらい薪を用意すれば良い」と返すことはできないのだ。以上の12の要素の全ての条件をもらった場合には、ある程度の回答ができるけど、訊く方はそこまで考えていないだろう。
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厳寒の北軽井沢で、断熱性能の極端に悪い倉庫みたいな造りの鉄骨造りの店舗だと、バックヤードと店舗の2台同時稼働で常時25℃を維持させるために一日中フルに焚くと、このくらい使う
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マックスの使用量の一例(一日に農業用の採集コンテナ4つ分)

1コンテナあたり約0.035立米入るので、4個で0.14立米が一日あたりの消費量。
30日間で約4.2立米(重量換算したら2トン程度)

つまり、極端に断熱性能が劣る大空間の建物だと、標準的な住宅で毎日焚いた場合の平均値の使用量(月間2立米/1トン)の2倍も使うということだ。
使い方によっては標準的な使用量の半分以下(月間1立米/500kg程度で済むケースもあるので、薪ストーブだけを主暖房にしている場合でも、使用量で、ミニマムからマキシマムまで4倍以上の開きがあるわけだ。
まして、主暖房ではなく、他の暖房と併用する場合とか、週末や休みの日だけ焚く場合なども、考慮に入れると10倍くらいは違いがあると思う。
これだけ違いがあるので、一概に薪の使用量を軽々しく答えられないのは、ご理解いただけるだろう。

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コメント

  1. 匿名 より:

    我が家は寒い週末しか焚かない(焚けない)ので、ワンシーズン500kgも使いません。
    日々焚ける環境になりたい!

  2. かわはら より:

    貴重な実例のレポートありがとうございます。参考になった人も多いと思います。