工務店が指定した薪ストーブ業者しか選択肢がない場合

「工務店が下請けの薪ストーブ業者を指定して、それ以外の業者にやらせない」というのも、よく見聞きするケースだ。
工務店にも色々あって一概には言えないけれども、そういう場合には「指定の薪ストーブ業者からバックマージンを取っている」という大人の事情が裏にあるケースが多い。
この場合は施主さんには本当のことは伝えないで、あくまで裏でやっているので、判りにくい。ここで仕組みを解説しておこう。薪ストーブ業者から定価の7掛けくらいで工務店宛てに卸させて、施主さんには9掛けくらいで販売して、工務店は施工しないで、下請けに丸投げして、右から左で2割程度のバックマージンを受け取っているという構図だ。
下請け扱いではなく、直接ユーザーと取引している多くの薪ストーブ店は、ユーザー宛てには定価の8掛けくらいで販売しているので、工務店相手だとそれよりは1割程度利益は減るけど、そこの工務店から数多く仕事を回してもらっているわけだから、数の面でトータルでは利益は確保できる。施主さんとの打ち合わせは工務店がやってくれるし、現場確認しないでも、いきなり工事できるし、取り扱い説明も省略できるし、効率良く、損はしない仕事となる。
上記のようなバックマージンを取っている工務店ばかりではなく、施主さんが自分で薪ストーブ施工店を決めて分離発注できるケースもある。この場合は、工務店のバックマージンがない分、支払い総額は安く上がるケースが多い。薪ストーブの施工費を住宅ローンに組み入れることができない場合には、資金的な余裕が必要だけど、良心的な工務店の場合には、施主さんが選定した薪ストーブ店だとしても、住宅ローンに組み入れるような段取りを組んでくれる。
どの方法も、一長一短だけど、本当の意味で施主さんが快適な薪ストーブライフを送れるように真剣に考えてくれるところを選択するのが重要だ。
工務店の言いなりにならず、施主である自分が主導権を握らないと、薪ストーブのおとだけでなく、住宅建築時に、万一、問題が起きた時に、泣き寝入りになってしまうこともあるだろう。
薪ストーブのある家を考えている場合には、工務店選びの段階から、十分に注意した方が良いと思う。最初から「薪ストーブ設置が前提で、施工店は自分で指定したい」と伝えて、それを快く受け入れてくれる工務店がお勧めだ。薪ストーブはテレビや、石油ファンヒーターみたいな家電製品とは違って、深く住宅設計に関わってくる製品なので、おまけ程度で軽く考えていると、非常に使い勝手が悪くなる。
以前の私のお客様の中では、工務店が薪ストーブ設置に協力的ではないということで、工務店そのものを変更したケースもある。
地元の良い工務店を見つけて、快適な薪ストーブライフを送れることを願っている。

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コメント

  1. うさぎ より:

    余程ひどかった工務店に家を頼んでしまってお気の毒な7ケースも少数存在する(薪ストーブ店でもクレーム率が多い店もある)と思う。
    そういった例外を別にすると薪ストーブショップとグッドな呼吸のある地元優良工務店に薪ストーブをタッグ組んで全然良いし、リビング、屋根出し等をすべてキチント一括し相談と管理を優秀な担当者にしてもらえるのでユーザーさんは瑕疵担保責任などを含めた総合的安心(責任、資金、打合せ回数ほか諸々)が約束と担保をされるので、むしろ数多いメリットがありますよねー・・・。
    優良な工務店との信頼関係こそ大事。

  2. かわはら より:

    うさぎさま:
    おっしゃる通り、地元の良い工務店との出会いがポイントだと思います。それをいかに見つけるかがこの記事で伝えたいことです。