RCの建物に煙突設置

施主さんがDIYで作ったRC(鉄筋コンクリート造り)の、「趣味の焚き火小屋」が完成したと連絡を受けたので、煙突工事に行った。

以前、ウッドデッキの上で焚き火台で仲間と焚き火をして、こぼれ落ちた火から、火事になりかけたという反省の元に、進行したプロジェクトだそうだ。これなら、燃えるところがないので、ガンガン焚き火をしても安心だろう。

暖炉小屋の煙突設計(建築中の様子)

建物の躯体もチムニーも全部RCなので、木造建築と違って煙突固定金具を取り付けるのが大変で、かなり時間がかかった。木造建築の場合、固定金具を簡単にビスをいきなり打って取り付けられるのでスピーディだ。しかし、RCの場合は固定箇所の全てに以下の手順が必要になる。

アンカーボルト

写真の右側部分のピンを打ち込むことにより、左側部分がRCに開けた穴の中で広がって固定される

1.固定金具を取り付け位置に当てて、ボルトの位置に印をつける
2.センターポンチを打って穴の位置を凹ませる
3.振動ドリルで穴を開ける
4.穴の中の粉をブロアーで外に出す
5.アンカーボルトを穴に挿入する
6・アンカーボルトにピンを打ち込んで固定する
7.固定したアンカーボルトに煙突固定金具の穴を入れて、ナットで締めて取り付け

文字だけで書くと単純だけど、実際の施工の際は、その通りにはいかない。センターポンチを打つ時に、金属と違ってコンクリートだと、その打った部分が凹んでくれなくて、5ミリ位ずれた場所が砕けてしまう場合もある。コンクリートの成型にムラがあるので、弱くて柔らかい部分が先に砕けてしまうのだ。その頻度は2割位だ。5個穴を開けたら1個はこういう状態になる。

こうなると、アンカーボルトの位置に合わせて、固定金具の穴を広げたり、ずらして別の場所に穴を開けたりと加工する必要がある。分厚い固定金具に現場で穴を開けるのは、かなり時間がかかる。

トータルで、通常の木造建築の煙突工事の2倍くらいの時間がかかった。

ちなみに、この工事の日は、35℃以上の気温が予想される「熱中症警戒アラート」が今年初めて発令されていた。炎天下の屋根の上での作業だったので、麦わら帽子、サングラス、日焼け止めクリーム、スポーツドリンクで完全装備した。コマメに水分を補給して、休憩も早めに取って、無理しないように、ユルく作業した。

先日現場確認に行っただけで、フラフラになったので、その後、プールでリハビリして体力を整えてから臨んだ。そのため、問題なく無事に作業を終えることができた。筋肉痛と、心地良い疲れだけで済んだ。

写真も普段であれば一眼レフカメラで気合を入れて撮影するけど、今回はその気力はなかった。持参したタブレットで休憩を取った時にサクっと撮っただけだ。写真は以下のアルバムにアップした。

 

ちなみに、この現場に、先日紹介した内径200ミリ外径250ミリのM部材の二重断熱煙突を使用したが、写真だけ見ても判らないかもしれない。

この後、鈑金屋さんが現場に入って、暖炉の上にステンレス製の排煙フードを作成して、煙突と接続する予定だ。

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