北欧スゥエーデンの薪ストーブ「コンツーラ」は薪ストーブの王様とも呼ばれている。非常に優れた燃焼効率と、スタイリッシュなデザインを両立させた高性能な製品を作っている。
今回は30年近く前に生産されたコンツーラの薪ストーブに触れる機会に恵まれた。「中古住宅を取得したら薪ストーブがついていた。とりあえず点検とレクチャーをお願いしたい」という依頼を受けた。
まずは煙突掃除だ。煙突内に煤やタールが大量付着していると、薪ストーブに火を入れて、煙突内の煤に引火したら煙道火災に直結する。炉内側からバッフルを外した時にどさっと煤が落ちてきたので警戒しつつ、角トップの蓋を外したら、思ったほどひどい付着状況ではなかった。たまたま屋根を塗装するタイミングで足場があったので、煙突トップへアクセスできたけど、なかったら点検できなかった。
足場が外れてしまったら煙突トップへのアクセスが困難になるので、足場のあるうちにステンレスの鎖をチムニーに回して、屋根の上に垂らして、メンテの際に屋根の上を登れるような対策をお勧めしておいた。
煙突掃除をして、煙道火災のリスクなく焚ける状態になったので、次は炉内のメンテ。落とした煤を回収して、灰を濡れたキッチンペーパーなどにつけてアルカリ性の溶液として、酸性の煤を分解するガラスの掃除方法など軽くして、綺麗にしてから火入れを行った。
上から着火方式で、煙の発生が少ない方法で行った。
正面中央下部の空気調整弁を手前に引いて空気量は全開の状態
正面中央下部の空気調整弁を奥に押して空気量は全閉の状態
たまにコンツーラの薪ストーブに触れる機会があるけど、他メーカーとは別格の作りの良さを感じる。こうして30年選手の薪ストーブが現役で使えるというのも、素晴らしいことだと思う。今後も大切に使ってもらいたいと思った。
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