今回の軽井沢の別荘での薪ストーブ設置工事、煙突工事は梅雨の真っただ中で、作業できる日時が限られていた。そこで1週間程度の工期をもらって、一気に行わずに、少しずつ準備していった。たとえば、足場架設や養生、資材、部材の搬入、工具の搬入、室内側の煙突貫通部分の作成など、実際の工事の前の、雨の降らない状況の時に済ませておいた。
そのため、実際の工事の本番の日は、準備なしで、いきなり屋外側の煙突トップ撤去の作業に取り掛かかれた。
実はこの日(昨日)は午前中だけ晴れ、午後から雷雨の予報で、実際にその通りになった。その前後の1週間も雨や曇りの梅雨らしい予報が続いている。
工事決行日は、午前中が勝負なので、写真を撮る余裕は全くなく、気合を入れて屋外側の作業を進めていった。
無事に屋外側の作業が完了して、残りは室内側の作業だけになったので、だいぶ気持ちが楽になって、やっと写真を撮る余裕が出た。

既存のチムニーを利用した屋外側

梁に上に足場板を渡して室内側の煙突工事

アスペクト5設置完了
今回の現場はお客様の希望する位置に薪ストーブを設置するとなるとチムニーを新たに制作しなくてはならない状況だった。
既存の撤去済みのFF式暖房器具用のチムニー&煙突があったので、それを利用した方が合理的だ。ただし、薪ストーブ設置場所の制約が大きい。FF式の暖房器具はかなり自由に排気管を引き回せるので、チムニーの場所から暖房器具の場所を自由に設定できるけど、薪ストーブの場合にはエルボを使ってもオフセットさせられる距離の限界がある。
既存住宅に薪ストーブを設置する場合には、これまでの間取りのイメージを一度ゼロに戻して、煙突をどう配管するかという視点で建物を見る必要がある。そこで大胆にキッチンカウンターを撤去して、そこに炉台、炉壁を制作して薪ストーブを設置するプランを提案して、それが採用された。

かわはら式耐震煙突固定法を採用できた
今回の現場は薪ストーブの口元に、アダプターを介して970ミリの長さの二重断熱煙突を使用して、スライド煙突の下部で梁に煙突を固定している。そのため万一の地震の際に薪ストーブが転倒するリスクが大幅に下がる。
この日は現場で工事の後の積み込みが完了して、車を走らせたら帰り道に土砂降りになったという感じで、本当にラッキーだった。全く作業の間は雨の影響を受けずに済んだ。
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