クッキングストーブPlamen 850 Glasの仕組み

クロアチア製のオシャレでかわいいクッキングストーブPlamen社の850 Glasの紹介だ。日本では「おくどさん」という愛称でエコレットカンパニーが輸入元として、税込み定価429,000円で販売している。

エコレットカンパニーは全国でも数少ないペレットと薪、両方を扱っているストーブ専門店。最先端ハイブリッドストーブ、移動式無電源ペレットストーブ、クッキングストーブ、薪ストーブ、サウナストーブ、強制排気チムニーファン、アウトドアの必需品のオーブン(ガス・薪)など、ここでしか揃わないアイテムが勢揃い。商品詳細を確認。

スペックやサイズなどの詳細はメーカーサイトでチェックしてもらうとして、この記事ではメーカーサイトでは判らない仕組みや構造を解説しよう。

赤の外装色のモデルの実機が、北軽井沢店にある

他にも白とアイボリーの外装色のモデルも選択可能なので、インテリアと好みに合わせて決められる。一般的によくある薪ストーブの色の黒のモデルはない。

小さい扉の方が薪の燃焼室だ。扉は小さいけど、奥行があるので最大で45センチの長さの薪まで投入可能だ。扉についている空気調整弁の開閉で燃え方をコントロールする。

空気の流入調整は上記の通りだけど、もう一ケ所オーブン室の上にダンパー(弁)のレバーがついている。

天板が乗っている状況だと構造が見えない

なお、天板の丸い部分は取り外しできるので、鍋底に火を当てての直火調理も可能だ。土鍋炊飯や中華鍋でのチャーハンでも作れる。

この天板を取り外すと、内部の仕組みが良く判る。ちなみに、この天板はボルトなしで簡単に取り外せるので、メンテナンス性の良さも特筆できる。

レバーがダンパーにつながっている

レバーを手前に引き出すとダンパーが開く

ダンパーが開いた状態だと、排煙がオーブン室の上を通って、そのまま煙突に抜けていく。

レバーを奥に押し込むとダンパーが閉じる

ダンパーを閉じた状態だと、排煙はオーブン室の下を通って、オーブン室を暖めてから煙突に抜けていく。

焚きつけ時は排気抵抗を減らして良く燃やすためにダンパーを開いて、炉内温度が上がったらダンパーを閉じてオーブン室を暖めるという使い方だ。

オーブン室があるクッキングストーブは冬の間、料理で本当に重宝する。ピザを焼いたりするだけでなく、普通に毎日の料理に活用できる。適当な肉や野菜を耐熱容器に入れて、オーブン室に入れておくだけで、手間をかけずに絶品料理が簡単にできる。一般的な薪ストーブだと、オーブン料理は炉内を熾火状態にして、料理できる状況を作らないとならないけど、クッキングストーブの場合は、普通に炉内でガンガン燃やしている時でもできるので、使い勝手が良い。調理のタイミングに合わせて薪ストーブの炉内の状況を作らなくて良いのだ。

冬の間は毎日の暖房だけでなく、料理に活用できるのはもちろんだけど、災害時にライフラインが止まった時の調理器具として使えるのも心強い。

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コメント

  1. ヒロ より:

    こんにちは、かわはらさん。

    クロアチア製クックストーブの紹介をして下さりありがとうございます。天板が容易く取り外せたり、ダンパー部分もあまり複雑な作りでなさそうで、メンテナンスを含め全体に使いやすそうですね。オーブンも広く色々な料理をこなせそうですし、益々クックストーブに興味が強まりました。
    「 おくどさん 」という名称も大変懐かしく気に入りました。京都、西陣では、昔は黄昏時に炊煙が漂っていたとよく話に聞いていました。

    このように中々目に出来ない内部構造が見られるのは大変胸が躍りますし、有難いです。
    ありがとうございます。

    ヒロ

    • かわはら より:

      ヒロさま;

      ご感想ありがとうございます。内部構造について興味を持つ方がいるかなと思っていましたが、記事を作って、良かったです。

      カタログ、ウェブなどの情報では得られない情報を出すように心がけています。

  2. ヒロ より:

    興味津々、快哉を叫ぶ思いで拝見させて頂きました。欲を言えば、もっと具に見たかったと思うくらいです。
    インターネット上でも、中々中身を晒すことをしているひとは実に少ないと思います。誠に有難い紹介でした。
    ありがとうございます。

    • かわはら より:

      ヒロさま;

      最近ではクッキングストーブも色々な選択肢が出てきたので、面白いと思います。

      おっしゃる通り、内部構造は、なかなか見られないですよね。