まずは以下のウェブページの解説を読んで欲しい。
薪ストーブ屋も同じような傾向があって、自店の所在地で他店が施工したのが耳に入ると「俺のシマを荒らしやがって」「あいつは皆に嫌われているからよ~」みたいな本音が仲間内で飛び交うことになる。そういう悪口は、仲間内の席だけで広がらずに、言われている本人に伝わらないと思っているのかもしれないけど、結局は時間差で人伝いに伝わってきて、言われた本人の耳に入ることになる。
そういうことを言っている店の人も、逆に私が出店している地域でも施工していたりして、お互い様なので、悪口を言ったり、お客を取った、取られたと、気にしたりしても仕方ないのだけど、かなり縄張り意識が強い業界であることは否定できない。
先日、上棟を終えた現場で、工務店の現場監督と打合せしてきた。この現場から、最寄りの薪ストーブ店までは車で20-30分の距離なので、お客様は多分、その店にも行っていると思う。その状況の中で、どうしてお客様が最寄りの薪ストーブ店ではなく、それなりに距離の離れている当店を選んだのかというところがポイントだと思う。
現場監督と名刺交換後、しっかりと打ち合わせをして、先方の抱えている疑問点は全て解消してきた。
下地の位置など、特に重要な点についても、伝言ゲームで誤解が発生しないように、固定金具の位置のギリギリではなく、少しサバをよんで多めに入れてくれるなど、話の解る現場監督で、「この現場は上手くいきそうだな」という感触だった。
現時点では、GW明け位に設置工事になる見込みで、次の秋冬シーズンの施主さん入居後に薪ストーブ稼働の予定だ。さすがに設置工事直後の入居した時期には、薪ストーブを焚く気にならない気候だろうから、工事後の秋冬に、取り扱い説明のために、再訪問することになるだろう。
2.煙突、本体の設置プランなどの工事内容と費用が納得できる
3.薪の配達体制、煙突掃除やメンテナンスの体制などアフターフォローの有無
遠方のお客様が当店に依頼してくるのは、上記どこかで、地元の店で納得がいかないことがあったからだろうと認識している。他店にお客様を取られたことを逆恨みするよりも、お客様に選択していただけるような体制を構築していくのが大切だと思う。
以前は、私が遠方で施工した記事をブログに載せたら、「地元では全く相手にされないから遠方で工事している」みたいは誹謗中傷のコメントをつけられたこともある。この場合は、営業妨害や誹謗中傷で告訴して、プロバイダーに開示請求して、IPアドレスとアクセス履歴から訴訟に持ち込むことも可能だ。書き込んだ本人は自分が特定されてないと思っていて、気軽に書き込んでいるのかもしれないけど、考えが甘過ぎる。しかし、そんなことに時間と手間を取られるよりも、本業の薪ストーブ工事をしていた方が有意義だし、地元で数多く施工していることも明らかなので、反論のコメントをつけただけで済ませたけど、もしその時に訴訟する気になっていたら、とことんやっていただろう。
また、日本の薪ストーブ業界は、系列というものがあって、一つの県(あるいは地域)で、大手のメーカーは、老舗の薪ストーブ店にしか商品を卸さないという新規参入組みを排除する仕組みができている。そのため、それぞれの薪ストーブ店によって、取り扱っているメーカーの得意分野が違うという実情がある。その店に展示機、実演機として置いてあって、多数施工している商品の知識は圧倒的に持っているけど、自社で直接メーカーから仕入れられない別のメーカーの商品に関しては、それほど知識があるわけではなかったりする。
薪ストーブは1日や2日焚いたことろで、把握できないくらい奥が深い。最低でも数日間連続で焚き続けて、はじめて解ることも多い。実際に生活の場で数シーズン使い込んで、本当のところが解るものだ。
律儀な地域の薪ストーブ店は自社で取り扱ってないメーカーの場合は、そのメーカーだったら、あちらの(別の)薪ストーブ店の方で取り扱っているからと、お互いに客を誘導しあったりしていることもあるようだ。
しかし、多くの場合は、自社で扱ってないメーカーをお客様が希望した場合は、仲間のそのメーカーを取り扱っている薪ストーブ屋から仕入れて、施工している。
ちなみに当店でも、Hetaやバーモントキャスティングスなどは一次店としてメーカーから直接仕入れるのではなく、二次店として、ありがた屋さんから仕入れさせてもらっている。また、ドブレ、ピキャン、コンツーラなどは私が薪ストーブ店をはじめるに当たり修行させてもらって独立させてもらったアース・リーから仕入れさせてもらっている。このように系列ごとに、一次店として扱っている薪ストーブ店からの仕入れだ。
もちろん、商品としてハードウェアだけを仕入れるだけではなく、その商品特有の細かな施工ノウハウ、情報、知識、使いこなしテクニックなどのソフトウェア的なところも含めて提供してもらって、当店を選択してくれたエンドユーザーがが不利になったり、迷惑がかからないようにしている。
その逆も全く一緒で、当店が一次店として仕入れているメーカーの商品を仲間の薪ストーブ店に卸すこともある。その場合には、商品だけでなく、工事や設置の際の注意事項、製品特有の使いこなし方なども含めて情報提供している。場合によっては(先方の希望に応じて)、担当者に当店に実際に来てもらって、薪ストーブ本体の分解方法や焚き方のレクチャーも行っている。勉強熱心で、ユーザーに誠実な施工店は、納品前に当店のデモ機で学習している。
このように顧客満足度の向上のために他店とも情報共有して、切磋琢磨しているのが実情だ。日々勉強なので、既存の知識にあぐらをかいていると、あっという間に時代から取り残されてしまう。
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コメント
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ヒロさま;
おっしゃる通りで、施工前の夢見る時期よりも、施工してから実際に使う期間の方が長いわけですから、安心できる店を選ぶのが大事ですね。
「近くだから、万一何かあったら、すぐ来てくれるだろう」というのも幻想です。実際にお客様宅から20-30分の場所の薪ストーブ屋で施工して雨漏れして「いくら呼んでも来てくれない」ということで、当店に修理依頼が来たこともあります。
薪ストーブ業界の構造は、表面的には見えない部分もあります。薪ストーブ店だけでなく、お客様も含めて、炎を愛でるから良い人と言い切れない面もありますね。(もちろん信頼、信用できる方が多いですけどね)
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たっきーさま;
とてもうれしいコメントをありがとうございます。
そのように思ってくれているユーザーさんがたくさんいることが、私の財産だと思っています。
これからも、身体の動く限り、頑張っていきたいと思っています。