薪は使い分けて焚く

薪の樹種も色々あるが、比重に注目して使い分けるのが賢い焚き方だ。一つの樹種だけでは、合理的に焚くことができない。

どの樹種でも、しっかりと乾燥しているというのは前提だ。比重の大きな重い薪は、なかなか乾燥しないので、十分な乾燥期間が必要になる。

比重の小さな軽めの薪

当然のことながら、焚きつけ時の炉内の温度が上がってない段階では、比重の小さな針葉樹や、広葉樹の名前が判らないような軽めの雑木が火をつけやすい。

いきなり比重の大きな重い薪で焚きつけると、なかなか火がつかずに燻ぶったり、温度がなかなか上がらない。

また、薪ストーブを焚く時の、季節、気候も考慮する。火がついた後の追加薪についても、真冬の寒い時期の場合は、比重が中間の薪、そして比重の大きな薪へとバトンタッチしていくのが合理的だけど、今の時期の、少し肌寒い程度の時にそのように焚くと、部屋が暑くなりすぎる。この場合は、比重の軽い薪ばかり燃やして、そのまま鎮火させるとちょうど良い室温を維持できる。

比重が中間位の薪

比重が大きな薪は、一度火がつくと、長時間燃え続ける。真冬は長時間焚き続けるので、少しづつ比重の大きな薪を後になってからくべるというのが合理的だ。

比重の大きな重い薪

カシやクヌギは最も比重が高く、火持ちが良い樹種だ。しっかりと乾燥したカシやクヌギを焚き上げると、長時間に渡って熾火が残り、火持ちが良い。厳寒期の特別な時に使いたい樹種だ。

このように、季節や、使用の段階において、樹種を使い分けるのが良い。一つの樹種しか知らない(使ってない)人は、もったいないと思う。ぜひとも、様々な樹種を試してみて欲しい。

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コメント

  1. サシカタミノル より:

    ストーブの焚きつけようにと竹の朽ち果てる前のものとか、杉の葉っぱを燃やしていますがストーブや煙突に影響はどうでしょうか?

    • かわはら より:

      サシカタミノルさま;

      それらは天然の着火剤として、とても有効です。薪ストーブや煙突に対しても全く問題ありません。