屋根の上から煙突が突き出しているように見えるフラッシング施工。これはよくあるパターンだ。ローコストで工期も短いので安易に採用されがちだ。また、設計士が介入すると、コスト面だけでなく建物のデザイン性を崩したくない、すっきりと見せたいという理由で、採用されるケースも多い。
しかし、フラッシング施工は積雪地域では避けておいた方が無難だ。雪溶けの際に雪や氷の塊が滑ってきて煙突に当たって、煙突を破壊してしまい、雨漏れの原因となる。数トンの力が煙突一か所に加わるので、凹んだり折れたりして破壊される。煙突の上部に三角の雪止めの金具を取り付けたとしても、その金具ごと破壊されているケースが大半だ。
かわはら薪ストーブ本舗北軽井沢店では、軽井沢、嬬恋などの積雪地域で他店がフラッシングで煙突施工して、雪で破壊されて相談を受けてのやり直し工事を数多く手がけている。この場合、同じようにフラッシング施工で直しても、同じことになるのは目に見えているので、必ず、チムニー施工を提案している。
この現場は、煙突貫通部分だけでなく、他の屋根材も錆びが激しく場所によって雨漏れをし始めているので、煙突の撤去後に、既存の屋根の上に木下地を施工して、もう一層の新しい板金の屋根材を、煙突を取り付ける際に、雨仕舞いに有利な横葺きで施工して、チムニーも、これまでとは別の、この建物に最適な場所に作成することにした。
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