完全セルフビルドが進行中の、ログハウスに「薪ストーブと煙突をつけたい」という案件。屋根を葺くのも自分でやったという本格派だ。
当初の予定ではチムニー作成も自分でやり、それが完成したら煙突工事、薪ストーブ工事という方針だった。
しかし、それだと伸び伸びになってしまって、今シーズン中の完成が厳しいという判断で、当店にてチムニー工事、煙突工事、薪ストーブ工事を行うこととなった。
富士宮市には、私の仲間の設計士がいて、その設計士つながりで工務店、大工さん、板金屋さんを手配できる。
実は私は全国対応で、動ける工務店とも連携していて、どこでもチムニー工事ができるけれども、今回は地元つながりの方が対応が早いので、そちらに動いてもらうことになった。
ちなみに、私の仲間の富士宮の設計士は、富士宮市だけでなく、東は御殿場や、神奈川の箱根辺りまで対応可能、北は山梨、西は静岡市辺りまで対応可能となっている。この地域での、薪ストーブのある家の設計を考えている人がいたら紹介する。自邸でも薪ストーブを使っていて、自分で使う薪は自分で作っている人なので、薪ストーブに対する造詣も深い。「薪ストーブのある家を設計したことがある」けど「自分では使ったことがない」という設計士の設計した家とは格段の使い勝手の違いとなるだろう。
話をこの現場に戻すと、当初の施主さんの計画では屋根から煙突を抜かずに壁からの予定だった。しかし、ドラフトの良さ、メンテナンス性を考えると、屋根抜きの方がはるかに良い。この現場は煙突貫通位置が、屋根勾配の緩い位置なので、屋根抜きの場合は雨がスムーズに流れず雨漏れのリスクが高いのでフラッシング使えず、チムニーの立ち上げが必須だ。板金工事でしっかりと雨仕舞する必要がある。
工事開始直後は、雲が多く、富士山も隠れてしまっていたが、工事の後は素晴らしい景色に恵まれた。
写真には写り込んでないけど、富士山の稜線から駿河湾まで一望できる素晴らしい眺望だった。
当初の施主さんの予定では、煙突の左側の小窓のところから折り曲げて、煙突を外に出すことを考えられていた。依頼を受けて現場確認した際に、今回の屋根抜きのストレートの、理想の煙突配管のプランを提案した。
建物を建てる前の伐採した土地で出たヒノキの枝を取っておいて、それで、吹き抜け部分の手すりを作成したそうだ。
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