鋳物製の薪ストーブは欧米や中国からの輸入品がほとんどだ。
国産の鋳物製の薪ストーブは、岐阜県の老舗鋳物メーカーの岡本の一択だ。
岡本は江戸時代から続く超老舗の鋳物製造会社で、技術力が非常に高い。欧米製の鋳物薪ストーブとは技術力が比較にならない。具体的に言うと、お寺の釣鐘のような肉厚で一体の内箱構造を一体成型で構造ごと(箱状のまま)鋳物を作っている。
欧米や中国製の一般的な海外製の鋳物の薪ストーブは、板状のパーツを複数枚を組み合わせて箱にする。それぞれの板状のパーツ同士は、ボルトで固定しつつ、耐火セメントなどで気密を取る仕組みだ。そのため、気密性の確保が非常に難しい。というか完璧に気密性を確保するのは不可能だ。
岡本の場合は、一体成型の箱状の構造の鋳物なので、鋳物製なのに鋼板製の薪ストーブのような気密性の良さが確保されていて、それが「経年劣化でセメントが剥がれたり、ボルトが歪んで気密性がなくなる」ということが物理的に起こらない。
鋳物の工作精度も非常に高く、扉を開閉する時に、その質感の高さを感じ取ることができる。
AGNIシリーズはAGNI-C, AGNI-CC, AGNI-hutteと3種類のサイズから設置場所のニーズに応じて大型モデル、中型モデル、小型モデルを選択可能となっている。
今回は山小屋のログハウスで、暖房面積が小さい空間に設置するため、最も小さいサイズのAGNi-hutteを提案した。依頼があった時には、シガータイプの小型ストーブをお客様は考えていたようだけど、メインの薪が針葉樹中心ということだったので、針葉樹オンリーでも安心して焚けるAGNI-hutteを提案した。
天板のグリドルは調理に最適な温度で高温を保つので、そこにずっとヤカンを置いておくと、早く水が蒸発してしまい、空焚きのリスクがある。沸騰したら、横にずらしておくと安心。
AGNI-huuteのオプション品のウォーミングシェルフシェルフには、洗濯物などを乾かせる棒が内蔵されている。展開すると、速攻で乾かすことができる。
お客様のインスタグラムの投稿からも、喜びが伝わってきた。
↓ 画像クリック(タップ)で応援をお願いします
(ランキングに参加しています)
コメント
こんにちは、川原さん。
YouTubeのショートビデオでも拝見させてもらいましたが、あの山小屋風の家に、Agni Hütteはこれ以上ないくらいしっかりと合っていました。
鋳物の薪ストーブで、気密が売りの西欧の鋼鈑製薪ストーブに匹敵するのは、このAgniだけでしょう。
施主こだわりの家に、川原さんのこだわりの施工で、あの薪ストーブが見事に組み合わさり、中々お目にかかれない仕上がりに到達したと見受けられます。
お疲れ様でした。
ヒロさま;
コメント、労いの言葉を、ありがとうございます。
お客様にも非常に満足いただいて、私もうれしかったです。