薪ストーブの温度管理

そろそろ朝晩は肌寒くなってきていて、薪ストーブに火を入れている人もボチボチ出てきていることだろう。

今シーズンはじめる人も本格的に寒くなる前に練習を兼ねて、ちょっとだけ焚いてみるのもどうだろうか?その際、ただ漫然と焚くのではなく薪ストーブ各部の温度分布の状況をきちんとチェックしておきたい。

バイメタルの温度計を煙突付近とか、天板の近くの温度が高くなるところへ貼り付けている人もいるだろうけど、この温度計は精度にばらつきがあって、100℃近い誤差があることもある。また、経年劣化で長い間使っているうちに誤差が発生してしまう。そして貼り付けてある場所のみの温度しか目視確認できない。

そのため薪ストーブユーザーにはリアルタイムでどこの部分の温度も正確に測定できる「放射温度計」というのをお勧めしたい。これは赤外線の発生量から温度を1℃から0.1℃程度の単位程度で正確に測定できるものだ。ピストルのような形状で測定部分をどこでも設定できる。慣れてくると炎の状態を見ただけで放射温度計で測定しなくてもプラマイ10℃くらいの範囲で現在温度を言い当てることができるようになる。

普段は薪ストーブに貼り付けておく必要もないので薪ストーブのデザインを損ねることもないし、何より各部の温度をリアルタイムで測定できるのが強みだ。天板や煙突付近の温度がこのくらいの時に、横の部分はどのくらい、反対側は?裏側は?と各部の温度分布をすぐに認識できる。

そうすると天板は温度が高めになりやすい部分で、横は温度が引くなりがちな部分であるという傾向があることも身をもって理解できるようになるし、各部を平均して250℃程度に保つためにはどういう焚き方をすれば良いのか判るようになってくる。

値段もそれほど高いものではないので、まだ入手していない人はチェックしてみよう。



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