先週末の薪ストーブ体験イベントでは、いつも私が勧めてるベルギー製のドブレ社の薪ストーブの他に、南半球のオーストラリアから輸入されたピキャン社のクッキングストーブ「ネクター」の実演も行った。この薪ストーブは天板の蓋を外して直火調理ができて、炉の下はオーブン室になっている優れものだ。
一般的に薪ストーブは火を入れてすぐに温まるわけではなく、快適に使えるようになるまで本体全体に蓄熱するまでにだいたい1-2時間程度は必要だ。イベントの準備で、お客さんが来る前に、焚きつけをする機会に恵まれた。普段自分が使っていない薪ストーブの火入れは新鮮だ。
この薪ストーブは天板のところに排気の切り替えレバーがついている。煙突に直接排気がでて行くルートと、オーブンの周囲をぐるっと回って排気するルートを切り替えるようになっている。焚きつけ時にはスムーズに排気するように煙突直結にする。
そして下の方へ薪を太い薪をベースに置いて、少しづつ上に細い薪へと順番に積んでく。最上段は割り箸を折って置いて、チャッカマンで火をつける。このように焚き火方式でつけると、途中で薪をくべることなく、下の方の太い薪に炎が回るまでしばらく放置することができる。上から火をつけると、炎の上に余計な抵抗となるものがないのでスムーズに燃え上がってくれるのだ。
最初に焚きつけで入れた一番下の薪にしっかり炎が回ったら、太めの薪を追加する。この薪ストーブは炉内のサイズが小さめなので、あまり長い薪は入らない。適度なサイズの薪を用意しよう。一番下の写真のように、太めの薪にしっかり火がついたら、排気の切り替えレバーで煙突側を閉じて、オーブン側に排気を回してして、オーブン室も温めていく。
明日の記事では、引き続き、この薪ストーブで、簡単な料理をしたところをレポートする。