これから薪ストーブを導入したいという家を実際に見に行ってきた。平屋の木の家で薪ストーブが似合いそうなところだった。広い土間が家の中心を貫いていて、そこに薪ストーブを設置するという理想的なプランだ。3年前に建築した時からずっと薪ストーブを使いたいと考えていたそうだ。
薪ストーブ屋さんに工事を依頼して100万円コースでいくか、自分で部材を購入して自分で作業して50万円コースでいくか、あるいはホームセンターやオークションで部材を調達して激安20万円コースでいくかなど様々な選択肢があって悩んでいるようで、相談に乗って欲しいということだった。
家を建てる時には施主自ら家の外壁を張りつけたり、内装の塗り壁作業をしたりしたそうで、DIYに関してもそれほど抵抗なさそうな感じだった。そのため、薪ストーブの設置に関してもノウハウを提供したり、作業の手伝いをすることは可能なので、その気になれば自作DIYでもできるということを伝えてきた。
いくつか候補の機種のカタログやウェブページを見せてもらった。それぞれの特徴や長所短所を説明して、薪ストーブの物理的なサイズが同じであれば、どのメーカーのどの機種を選択しても極端に性能や温かさが違うわけではないので、自分の好みのデザインで選んで問題ないことを教えて、自分が心から惚れ込めるものを選択することを勧めた。
本当は今すぐにでも工事をしたかったらしいが、薪の準備が全然できてないので、今シーズンから使うとなると乾燥薪の購入が必要となりその分だけ高くついてしまうという現実を伝えた。そのためこの冬の間に薪集めをして、来春設置工事をして、次シーズンからの稼動を目指す方が合理的だと話してきた。たまたま、その家の近所で「日当たりが悪くなるから・・・」ということで伐採作業していた現場があったので声をかけて玉切りした原木をいくつかもらってきて、薪割り作業の講習や薪集めのノウハウ、薪棚の作成や合理的な薪の動線も教えてきた。
今回のコンサルティングで、これからの薪ストーブライフの進め方が見えてきたようで、明るくうれしそうで生き生きとした顔で見送ってもらった。
実際の作業の段取りがついたら、また呼んでもらうこととなった。